第25話〜膝枕で疲れを癒す〜
ちょっとした癒し回です。ちょこちょこ挟見たいと思うこの頃。
それではどうぞ
「それでは、よろしくお願いします。」
「はい。お願いします。」
佐藤さんから連絡が来て、かりんさんとのコラボ調整等をお願いした。それから、事務所として知らせておくことがいくつかあったので聞いたのだが…思いの外、俺とコラボしたいって言ってくれている人が多いらしい。
どうします?って言われたのだがかりんさんとのコラボが終わってから考えたいと伝えておいた。
それから、今月1度事務所に来て欲しいとのことだ。なんだろうな?
…まあ、とりあえずしっかりしてそうな人で安心した。
「優成くん〜」
「どうしたの?海莉」
いつの間にか海莉がいた。
「優成くん、事務所に呼ばれた?」
「うん。よく知ってるね。」
「私も優成くんと一緒のタイミングで行くからね」
なるほど。一緒に行くなら道に迷わなくて済みそうだ。いや、特別方向音痴な訳では無いんだけど。
「明後日辺りに行くのでいい?」
「わかった。準備しておくね。」
明後日か。ま、早めに行って損は無いしな。俺はそうでも無いが、海莉はここのところ夜ずっと起きて何か作業をしている。忙しいから時間があんまり取れないのかもしれない。偶然空いてるのがその日だったんだろう。
「なに?私の事そんなに見つめて…」
「いや、ちゃんと寝れて無さそうだなって思っただけだよ。」
「もうすぐ忙しいのも終わるから、大丈夫だよ。」
「まあ、倒れないならそれでいいけどさ」
海莉に倒れられると多分俺はだめになる。なんだかんだ、海莉がいないと心が折れそうな気がするあたり依存してるのかなぁ…
あんまり依存は良くないんだけどね。
「んー、でもちょっと眠いかも…」
「寝ておいで。夜ご飯までには起こすから」
「え〜…じゃあ寝かせて?」
「どうやって……」
膝枕で?という海莉。だからそういうのは…まあいいか。海莉が頑張ってるのは事実だし、してあげるか…
「やった。じゃあ、遠慮なく。」
「もう。…普段からちゃんと寝てね。」
「ごめんね。わ、意外と柔らかい。」
そりゃよかったですわ。硬いよりは寝やすいもんね
「…………」
「何をそんな無言で……」
訴えるようにこちらを見る海莉。頭を撫でてとかそういうことか?
あ、頷いた。オプションは言われてないんだけどな…
「膝枕はそれまでがセットです。」
「さいですか。仰せのままに。」
言われた通りに撫でる。こんなので寝れるのか…?
「ん、寝れそう…」
「良かった。」
「今度してあげるね…」
「楽しみにしてるよ。…おやすみ」
5分後ぐらいに寝落ちた海莉を見て、人の寝顔を見るとこんなに心が安らぐんだなって思った俺だった。
流石に写真は取らなかったけど撮りたいぐらい可愛かった。
というかやっぱり疲れてたんだな海莉。…何か疲れが取れるようなことをしてあげないとな…
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それではまた次のお話であいましょ〜




