第24話〜心の拒否〜
それではどうぞ!
「あなたが、ウルフさんですのね。初めまして、かりんと言います」
「はあ、まぁ初めまして。ウルフです。」
LIVEが終わったあと、俺はボタンに呼ばれた(と言ってもやっぱり部屋まで行くわけじゃなく、通話アプリを使ってのようだった)
「そんなに怯えなくても、とって食べたりはしませんよ?」
怯えて…は無いつもりなんだけどな。何故か体が拒絶の反応を起こしてるんだよな。俺、こんなに見知らぬ人間と話すのだめだっけ?
「ウルフくん、ちょっと人見知りな所あるから」
「ああ、なるほど。確かにそうっぽいですわね」
「すみませんほんとに…」
「まあ、いいです。本題に入りましょう?」
「ああ、そうでしたね。…それで、なんの用でしょう?」
まあ、だいたい予想はつくのだが。
「わたくしとコラボしませんか?」
やっぱり。まあ、そうだよな。わざわざ俺と話したいなんてそれぐらいしかない。
俺からしても別に断る理由はないわけだしな。むしろ、より多くの人に知ってもらうにはいい機会だ。
…何故か、断れ!断るんだ!!と叫んでいる心もいる気がするが…ほんとになんでだ?
「一応聞きますけど、なぜ俺に?」
「今1番勢いと人気のあるのはあなたですから。登録者だけを見れば今は私達の方が多いですがあなたはそのうち私たちを超えますし。なら、今からコラボして名前を売った方が得だと思いませんか?」
「なんなら来月には100万人超えたってなんもおかしくないもんね、ウルフくん。」
「なるほど…」
とても納得の出来る理由だ。いや、そのうち2人を超えるって言うのは納得してないけど。そう簡単に超えれたら苦労せんでしょうよ。
「まあ、これはただ周りの面々を納得させた建前ですけれどね。本音は、ボタンがここまで夢中になる方がどんな方なのか興味が出ただけです。」
「なるほど…わかりました。コラボ引き受けますが、いつにします?」
「こちらのマネージャーからそちらのマネージャーにスケジュール送るように言っておきますので、都合のいい日にちをお願いしますわ。…すみませんが、今月はそこそこ忙しいので…」
グッズ化やらなんやらで、動かなきゃならないことが多くて…というかりんさんの言葉を聞いて至極納得した。当たり前だ、調整とかに忙しいに決まってる。
マネージャーにスケジュール調整させた方が色々楽なぐらいには忙しいのだろう。
「わかりました。…って、俺のマネージャー結局誰なんだろう…」
ふと漏れてしまった言葉だ。だが、かりんさんはそれに反応して
「…もしかして、マネージャーまだ聞いてないんですの?」
「あ、ウルフくんに伝えてって言われたの伝えてなかった」
「あ、あなたねぇ…そんな大事なこと忘れなさんな…」
呆れたように言うかりんさん。ごもっともだ。
「それで誰なんですの?ウルフさんのマネージャー」
「んーとね、佐藤さん。ほら、あの人だよ。」
「なるほど…良かったですわねウルフさん、佐藤さんはマネージャーとして良い方ですわよ。」
「ちゃんと決まってたんですね、良かった。…てっきり事務所に忘れられたのかと…」
「ボタン、反省なさい。」
「ほんとにごめんなさい…」
「いや、大丈夫ですよ。…じゃあ、その方と調整ですね」
「ええ。決まったらまたご連絡しますわ。…さて、本題も終わりましたしそろそろ雑談しませんこと?ねえ、おっちょこちょいのボタン?」
「からかわないで〜!!」
はは、楽しくなりそうだな。
「…あら、もうこんな時間ですのね。そろそろお暇しますわ」
「あ、ほんとだ。ありがとうございました、お疲れ様でした」
解散した。結局あのあと20分ぐらいは話してただろうか。と言ってもほんとにくだらない雑談ばかりだったが。
「優成くん。」
「?海莉、どうしたの?」
「はい、これ。佐藤さんの連絡先。佐藤さんから明日あたりに連絡があると思うから」
「ああ、ありがとう。…ほんとにどうかした?」
何故か、海莉が寂しそう?な感じがして。気のせいかもしれないけど。
「んーんなんでも。ね、私お腹すいちゃったから何か食べるんだけど一緒にどう?」
笑顔でいう海莉。…気のせいだったかな
「食べる。なんかあの20分どっと疲れが…」
「すごい人見知りしてたね。私の時あんなんじゃなかったのに」
「なんでか、心が拒否反応起こしてたんだよね。…あんなに初対面の人と話せなくなってるなんてちょっとショックだ」
「そうだったんだ。…よしよし。頑張ったね、偉いね。」
抱きしめられて頭撫でられてるこの状況、普通に恥ずかしい。恥ずかしいだけで嫌ではないけど。
「か、海莉。そろそろご飯に…」
「そんなにお腹すいてたの?…仕方ないなぁ、早く行こっ」
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それではまた次のお話であいましょ〜!




