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第222話〜歌声万能〜

それではどうぞ

「楽しみですね」


「だね〜」


本人達は配信する気は一切なかったようで困ってたけど、六花ちゃんと2人でお願いしたらやってくれた。


さすがに無理って言われるかなと思ったけど…やっぱり優しいよね。私達を悲しませないようにってしてくれる。


でもやっぱり無理させちゃったかな……?



「流石に配信されてるとなると緊張するね」


「下手な曲歌えないよね」


別に配信するのはいいんだけどな。下手な歌をみんなに聞かせる訳にも行かないから、そうなると少ないレパートリーがもっと少なくなるんだよね。


…やっぱり本格的にレパートリーを増やすべきだな。最近の曲は海莉が口ずさんでるのを聞いてる程度だったんだけど自分でも探してみないといけない。


「どっちから歌う?」


「じゃあ先歌うよ。」


ちなみに枠は両方取ってある。正直俺は取らなくてもいいかなと思ったのだが

「聞けなかったリスナーが泣くよ」って言われたのでとることにした。確かに俺も海莉の聞けなかったら泣いちゃうわ。


「〜♪」


とりあえず無難にこれにしとくか……1番最初に自信のあるやつを歌っておこう。

初見さんもいるかもしれないからな。取り込まなければ…



「恋愛ソングなんだね」


「似合ってますねぇ…」


ね。前から思ってたけど、こういうタイプの曲優成くん似合うよね。

今度歌って欲しい曲をリストにして優成くんに送ってみようかな?


「海莉ちゃんが惚れちゃうのもわかる気がしますね」


「歌声までかっこいいの反則だよ〜…」


そりゃ、彼に恋しちゃう人も出てくるよね。…配信者の方はまだ関わってる人が少ないから良かったけど。


彼を馬鹿にしてた人達は本当に見る目がない。…でもそのおかげで出会えたんだしそこは感謝してる。


「…そんなに大変な人生だったんですか?」


「うん、まぁ。優成くんの口から言うまで私からは言えないけど…」


でもそろそろ…せめてこの2人には言ってもいいと思う。

いざと言う時、優成くんが頼れる人を増やしておきたいしね。この2人なら受け入れてくれるだろうし。


でもそれは本人が決めることだからなぁ…お、次はダイヤくんだ。


「俺もそっち系にしようかな。…〜♪」


六花ちゃんが一緒に出てた歌の大会でも思ったけど、確かにいい歌声。

六花ちゃんと合う歌声で綺麗だな〜と思ったことがある。


「あんまり他の男を褒めると優成くん嫉妬しますよ?」


そう笑いながらからかってくる六花ちゃん。…優成くんが1番なのは変わんないし〜?

優成くん、滅多にそういう感情出してこないんだよね。思ってくれてるとは思うけど、私に直接伝えては来ない感じ?


だから嫉妬してくれたらそれはそれで思いっきり甘やかすし?可愛いな〜って。


……あ、優成くんの番だ。この曲かぁ、懐かしいな〜。


「なんでも歌えますね、凄い。」


「確かに…大抵なんでも歌っちゃうよね。」


動画にする時とか、ここをこうして欲しいみたいな要望にも答えてくれるし滅多に間違えないし…


それでいて本人は努力家だからもっと頑張るし…


「それで好きになったんですか?」


「他にもいろいろあるけどね」


あ、優成くんの番だ。……いつまで続けてくれるのかな。


「ちょうどいいしこれ聴きながらお茶にしよっか?」


「あ、いいですねそれ!」


いいBGMになるよね。これ聴きながら寝ると安眠出来るし歌声は万能だよ。



「〜……そろそろ休憩。」


「結構歌ったからね。そろそろいいんじゃない?」


1時間30分ぐらいは歌ったかな?交代交代で歌ってたから1人で歌うより負担は少なかったものの、流石に配信で歌ってる分消耗はでかい。


・もうちょっと聞いてたいです!

・まだまだ!


・お疲れ様です!

・おつです!


「うーんどうする?」


「どうしよっか…」


時間を確認すると……うん、いい時間なんだよな。ついさっき連絡が来ていて、夜ご飯はみんなで食べようとの事だったので最低でもその前には戻っておきたい。


となると……できてあと30分か。


「あと30分ぐらいなら続けようか?」


「だね。このままだとキリが悪いし」


ということなのであと30分続ける。そろそろ自分で歌う曲も減ってきたのでリスナーさんにリクエストを貰いつつ…っと。


「んじゃあラスト30分頑張るぞ〜」


「お〜!」

それではまた次のお話で会いましょう〜


短くてごめんね

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