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第221話〜ハイテンション〜

それではどうぞ

「こんにちは〜!」


「こんにちは〜みんな」


配信が始まった。…あれ、今日の2人テンション高い?


「もう既に盛り上がってるんじゃないかな?」


なるほど……もうギアが上がってるのね。話してたテンションそのままで配信したな?


「今日はお家に六花ちゃんがきてます!」


「来ちゃいました!」


・お〜!

・彼氏は?

・女子会?


「女子会!彼氏は彼氏達で楽しんでると思うよ〜」


「さっき写真来たもんね、見せれないけど」


・イケメン?


「ウルフくん普通にイケメンでしたよね。」


「服と髪型と揃えればちゃんとかっこいいんだよ。本人のセンスは…うん。私が選んだ方がかっこよくなるけど」


「興味無さそうだから知識とかない感じしますもんね」


「全くない。ダイヤくんもイケメンの部類だよね?」


「私生活ダメ人間ですけどね。整えればかっこいいです!」


・私生活ダメ人間?

・イケメンめ…羨ましい


「私生活は六花ちゃんが面倒見てあげてるんだ?」


「料理できないんですよ?よく一人暮らししたなぁって」


「配信するから仕方ないんじゃない?」


「にしてもですよ、ほんとに不健康。でもご飯の作り甲斐はありますね。美味しいって食べてくれるし」


「作り手からしたら嬉しいよね。私もわかるぅ」


誰かが自分のために作ってくれた料理って美味しいよな。心が籠ってるってやつ?

俺初めて食べた時感動して涙出たもん。


「わかる、もう六花のご飯なしで生きていけない」


確かに海莉のご飯なしはちょっときついな…でもたまには俺も作ってあげたいな〜。

明日辺りに言ってみようかな。楽させてあげたいし


・負担じゃないの?

・嫌になったりしませんか?


「私はならないかな。してあげたいって思ってるし、ウルフくんその辺凄い気を使ってくれるんだよね。」


「わかります。美味しいし食べたいけど、しんどい時は作らなくていいからねって言ってくれるし。確かに大変なものもあるけどそれ以上に喜びが勝つ」


・優しい〜

・そんなこと言ってくれる彼氏羨ましい…


「言ってくれるのって普通かもだけど大事だよね。」


「ですね。…だからこそ惚れたんですけど」


「可愛いな〜六花ちゃん!みんなに見せたいこの顔」


「だ、だめですっ!」


う〜ん…声聞いてるだけでも甘いですなぁ。


「そのうち同じこと言ってやるからな…」


そうなるといいですねぇ……


・どこまでやった?

・どこまで進んだの!?


「六花ちゃんどこまで進んだ?」


「私はまだそこまでですよ〜、付き合って間もないですし!でもそろそろ初体験…かなって」


「まだ同棲もしてないし慌てる必要も無いからね。…向こうが求めてきたら別なんだけど」


求めてきたら答えるんだ…って、配信の六花さんの声聞く限り求められてる気がするけど?


「まだ直接言われてないから…」


なるほどね。…言わせるんですね、大也くん。まぁあまり人のこと言えないような予感がするので口には出さないが。


「ボタンちゃんは?」


「私もまだなんだよね〜…手を出してくれない。色々真剣に考えてくれてる結果だから嬉しいんだけどね」


「女性陣の方が積極的ですよね私達の場合」


男性陣が奥手すぎるからな〜と言う海莉に対して同意する六花さん。

それと同時に目を合わせる俺と大也くん。……うん、お互い頑張ろうな…



「もう今日は色々言っちゃおうと思ってるから言おう言おう」


「そうですね!バンバン言ってきましょ!」


その言葉の通り、普段の配信だとあまり言わないことも言っていく海莉達。

ただ流石に限度は考えているらしく本当にヤバい…言ったらまずそうな部分は避けているからやっぱり安心出来る。


ただ聞いてるこっちは恥ずかしくなる話とかあったり……


「〜な事があってね。甘えてくるの可愛くない!?」


「分かります!普段しっかりしてる分甘えてくれると可愛いいいいってなります。めっちゃ甘やかします。」


「それでいて辛い時に甘やかしてくれるのほんとにずるいよね。狙ってやってるのかな?」


「素じゃないですかね…愛されてますよね。言葉にしてくれるし実感できます。言葉にするのほんとに大事!」


コメント欄では主に女性リスナーからの共感が多い。…よく聞くことだが、やはり口にしないと伝わらないよな。


それは俺も同じだし、海莉が言葉にしてくれる度に安心出来る。


・そういや彼氏〜ズ何してんの


「カラオケじゃない?」


「配信見てるのかまではわかんないけどカラオケにいると思うよ。…多分カラオケの中で見てるんじゃない?」


その通りです。はい。全く歌ってません。


「歌聞きたいな〜……配信してくれないかな」


「流石にしないんじゃない?して欲しいけど…」


・こう言ってるぞ彼氏ども!

・答えてやれよ彼氏ども!


「…どうする?」


「まぁちょっとならいいんじゃない?」


…まあ海莉達が聞きたいなら仕方ないよな。録音したのがあるからそれで満足してくれるんならいいんだけど多分無理だよね。


「準備、しよっか。」


「だね…一応コメントしておく。」


さて…どうしてこうなったか分からんが配信するかぁ。


それではまた次のお話で会いましょう〜



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