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第213話〜ラジオ〜

それではどうぞ

「というわけで本日の最後はここ〜!結構本格的なスタジオだよね」


「よくテレビとかで見るラジオってこう言うスタジオからしてるんだろうな。」


まさに爆速で他の物件…回る予定のところを終わらせた俺達は、最後の予定地だったラジオスタジオにやってきた。


ダブルデートの配信なんだからこういうのは要らないんじゃ…?って言う意見もよくわかる。分かるのだが、俺達はVTuberだからな。俺達らしいと思うしいいんじゃないかなって。


「お便りとかあるんですか?」


「コメントで聞いてみようかなって。答えられそうな事だけね?」


たまーに頭のネジが吹き飛んでる人から答えられない質問飛んでくるからな。そういうのは無視するのは当然だ。


「あ、これちゃんと座れるんだ」


ん?…ああ、ほんとだ。って回転寿司でも座っとったやないか。


「確かに確かに。そうだったわ」


「ウルフくんのノリツッコミ関西版だ……珍しいから後で保存しよ」


「頼むからそれはやめてくれ」


後で聞き返したりするのかな?…それやめてほしいな。

配信を見返すぐらいにして欲しい。


「じゃ〜最初の質問…何がいいかな。子供欲しいですか?だって」


っ!?ボタンさん!???いきなりぶっ込んできやがったな……


「私は…まぁ。欲しい、かな?」


「同じく。将来的にはね?」


…なんかえらくすんなり答えたなお2人さん?あ、しれっとボタンまで答えたな今。


「ウルフくんは?」


「そんな子供まで深く考えたことは無い……まぁいたら幸せそうだから欲しいで」



「じゃあ次〜何かある?」


ん〜……面白い質問はないな。みんなは何かあるかな?


「お互いに1番好きなとこはどこですかだって」


六花さんが見つけてきた。これは簡単に答えられる質問だな。1番か……そうだな


「1番に考えてくれることかな」


「お〜でも大事だよねそれ。好かれてんなぁってちゃんとわかるもんね」


そうなんだよな。それに何かあってもボタンだけは味方だって言う安心感って本当にでかい。


「私はちゃんと愛情表現してくれる所にしておこうかな」


しておこうかなって何??……そこだけ引っかかるが、ともあれまぁ愛情表現はしてるつもりだ。


言わなきゃ伝わらないからな。言わないでも伝わるだろうとか言う人がいるけどエスパーじゃないんだからそんなわけないだろと思う。

不安にさせないためにも大事だしな。


「えらーい!!!めっちゃ偉いじゃんウルフくん」


「すみませんでした。」


ああ、そんなにしてないのね……恥ずかしいパターンかな?

それはそれで初々しくて見てる分にはいいけど、ちゃんと伝えてあげるんだぞ!


「わかればよろしいのです。…可愛いとこかな〜私は」


「どうもどうも。六花は面倒見がいいからそこかな?だいぶ私生活助かったよ…」


「彼氏がずさんな食生活だと心配になるでしょ。…配信ではしっかりしてるのに私生活そんなことないからねこの人!」


意外……でもないか?案外そういう人多そうだもんな。

表ではしっかりしてるけど裏は結構ずさんなタイプ。そりゃ心配もするわってあんまり人の事言えないから大きくは言えないんだけど。


その後も、今みたいな恋愛系の質問から


「趣味は?」


「好きな映画は?」


みたいなものまで答えていく。ちなみに趣味は読書で好きな映画は一緒に見に行ってやつを答えておいた。

ゲームじゃないんかい!って言われたけど趣味です!!って言い張れるほど一日に沢山ゲームしてないからな。


後は

「告白、どういうシチュエーションでしたか?」


みたいな質問もあった。これはどっちかと言うと女性陣の方が盛り上がってたし積極的に言ってた。

俺とダイヤくんはひたすら……うん。恥ずかしいなと思いながら過ごしてたよ。


まぁでも結構好評だったようで何よりだった。最低!とか言われなくてよかったな。

流石に…俺の生い立ちに関わる部分は言わなかったし、上手いこと言ってくれたけど。もう大好き。



こうして4人で何かやるのってやっぱり楽しいな。ただ話してるだけで楽しいんだもん。…定期的にラジオだけでも開催しようかと悩むぐらいだ。


だが…楽しい時は終わるもの。3時間という時間を超えて配信していたが……


ついに終了の時間がやってくる。

それではまた次のお話で会いましょう〜

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