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第20話〜何を言っても〜

それではどうぞ!

「はあ…帰りたい…」


現在、学校に登校中。…親がいない間に教科書やらを持ち出してくることに成功はしたが、学校なんて登校したくもない。行ってもいいことなんてない。


けど、行かないとな…はぁ。


「さて、ついたけど…」


「お、佐久間じゃないか。毎日来ないとダメだろう?」


……はあ。言ってる側から。


「おはようございます。毎日来る気はありませんので」


理由は前にお話したはずですが?と伝える。そう、この教師…名前なんて言ったかな。覚えたくもないから覚えていないが、俺はちゃんと伝えてある。


まともに取り合ってくれなかったがな。教師が生徒助けないで何助けるんだって話だが、世の中こんなもんなんだろう。学校がいじめを揉み消すことも普通にあるしな。


「またそう言って……まあいい。ほら、お前が来なかった間の課題だ。」


せめてもの救いは課題とか渡してくれる所だろうか。ここだけだがな。


受け取って、教室に行く。帰ったら自分へのご褒美でもあげたい気分だ…


「あ、ねぇ見た?昨日のさ…」


「見た見た。ウルフくんでしょ?相変わらず上手いよね…」


教室についた。…ふむ、自分のことが噂されてる見たいだ。LIVE配信したしな。

だが案外?と言っていいのかなんなのか、正体はバレてないらしい。声だけじゃ気付かれないもんなんだな。


たしかに俺もあの時話しかけてくれた海莉がボタンだなんて気が付かなかったもんな。


なんて思っていると、どうやら時間のようだ。1時間目の始まりか。今日は何事も無いと良いんだけどな……



何事も、無かった。なんてことはなく、現在お昼の時間。既に面倒な奴らに絡まれてる。


「おい、聞いてんのか?」


「聞いてるよ。で、なんだっけ?」


「聞いてねぇじゃねぇか。…ったく、舐めた口利きやがって。ほら、さっさとツラ貸せ」


「断る」


「あ?お前にそんな権利があるとでも?…そもそもこの学校にゃお前の居場所なんざねーんだよ。なあ?」


小学校の時のこと、だーれも忘れてねぇからよと言うご…もとい、目の前のこいつ。


誰も忘れてないも何も、俺はただ冤罪…濡れ衣をきせられただけなんだけど今更何を言っても意味が無い。どうせ誰も何も信じない。


「おい、こんなところで何をしている?」


「げっ、生徒会かよ。やべぇ……」


そう言って男は逃げ出していく。ふむ、そういえばこの学校には生徒会なんてものもあったな。今までこうして騒ぎに駆けつけてくれたことなんてないから仕事しない連中の集まりかと思ってた。


「……それについては悪いと思っている。すまない。」


あ、声に出てた。…いかんいかん、心の中に留めねば。


「悪いんだが、君には同行してもらう。何があったのか説明を…」


「説明ならさっきのやつから聞けばいいだろう。それかここにいる奴らにでも聞けば?」


「君の口から聞くことに意味があるんだ。」


「あいつが俺に絡んできた。俺は何もしていない、あいつがただ大声で騒いでただけ。これが俺の主張だ。分かったら退いてくれ、飯を食べなきゃならないんでな。」


そうして無理矢理にでもそこから立ち去る。…皆の俺を見る目が冷たすぎて耐えきれんよ。

…はあ、放課後どうせ生徒会に呼ばれるんだろうな。



「おい、君。今から生徒会本部に来てくれたまえ。」


やっぱり来たか。この様子だと、どうせあいつから話を聞いたんだろうな。昼間の生徒会のやつ以外にも2人いるが、両方目がゴミを見るような冷たさだもん。


「一応聞くが、拒否権は?」


「あるにはあるが、その場合君の立場は酷くなるね。」


「立場が酷くなるなんざ今更だろうに…」


酷くなるということは既に悪いということだろう。

憂鬱な気持ちで一応ついて行く。こんな奴らと話すことなんて何も無いんだけどな…


「会長、連れてきました」


「あら、お疲れ様。…佐久間さん、どうぞおすわりください。」


「じゃ遠慮なく。」


そう言って座る。座れって言われたんだから遠慮なく座って良いよね。


「さて、ではあまり時間もないですし単刀直入にお聞きしましょう。」


あなたは、何をしようと企んでいたのですか?

それではまた次のお話であいましょ〜

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