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第2話〜VTuberになってみたら?〜

2話です!どうぞ!

「あの、急に固まってどうしたんですか?」


「え?ああ、いや、急に目の前に女の人がいてびっくりしたというか……」


「5分前から声掛けてましたが…」


「え、まじですか…すみません、気が付かなくて。それで、何か御用ですか?」


用がなければ話しかけないとは思うが。…道にでも迷ったのだろうか?


「いえ、その…あなたがあまりにも辛そうな顔してるので。気になって」



優しいのか、それとも憐れんでいるのか…いや、違うな。それは失礼だ。この人は俺を心配してくれているんだ。


「ありがとうございます。…ですが、大丈夫ですので。」


「…何があったかだけでも、話してみませんか?案外話すと楽になりますよ?」



普段の俺なら、大丈夫ですのでと言ってたかもしれない。けどこの日、この時は…話す事を選んだ。

自分の気持ちを、今までの生活を。



「と、言うわけです。」


「なるほど…。大変なんだね…。」


そう言って俺の頭を撫でてくれる。…ちょっと泣きそうになってる?世の中にはこんな優しい人も居るんだな。


「ねえ、君はなにか好きなこととかないの?」


「え?好きなこと…まあ、VTuberのLIVEとか動画を見てる時だけは楽しいですが」


「ふ、ふ〜ん。VTuber見てるんだ?…ちなみに、どんな人見てるの?」


「蒼花ボタンって分かりますか?その人のLIVE配信だけが生き甲斐というか生きる意味というか…その人の配信を見てる時だけは楽しいんです」


「ぼ、ボタンちゃんね!歌もうまい子だよね?…どんなところが好きなの?」


「そうですね、歌も神秘的で魅力があるし聞いていて癒されます。低音も高音も上手いし。歌以外にもゲーム配信や雑談配信をしてるんですけどその様子が可愛いんですよ。」


「そ、そうなんだ!かなり好きなんだね」


ええ、1番好きですよ!と答えて彼女を見ると、心做しか顔が赤い気がする…実は体調が悪いとかだろうか?


「そんなに好きなのに、あなた自身はVTuberになろうと思わないんですか?」


「んー、考えたこともないです。自分に出来るかどうか」


「できるよ、君なら。VTuberってさ、現実の自分なんて関係なくそのアバターのキャラとしてみんなと接するじゃん?だから楽しいと思うよ!」


なるほど…。現実が関係ないなら、ちょっとやって見たい気持ちはある。けどそういうのって機材とか揃えるの難しいんじゃ…?


「確かにお金はちょっと必要だけど、そんなに難しい訳でもないよ。…良かったら教えようか?」


私、ちょっとだけそういうのに詳しいからさと言うお姉さんの言葉に甘えて色々教えてもらった。


その後、じゃあね!頑張ってねと言われて別れたけど…連絡先でも聞いて、後日お礼しに行くの忘れてた。しまったああああ。



よ〜し、機材買って頑張ってみるぞ!!




お姉さん視点


「ふう…バレてないといいんだけど」


あんなに笑顔で面と向かって言われたら、流石に照れるというものだ。


「…あの子、今にも死にそうなぐらい思い詰めてたから思わず助けちゃったけど大丈夫かな?」


VTuberを勧めちゃったけど、あの世界で生き残れるかはあの子しだい。私も、中途半端な子を応援するつもりはないしね。


…でも、ちょっとだけ様子は見てみようかな。

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