第182話〜爆弾投下〜
それではどうぞ
「やあやあ君たち、何してるの」
「え、配信?」
「知ってる。だからきた!」
ダイヤくんと2人で配信をしていたところ、30分ほど経過したところで海莉と六花さんが合流してきた。
「私達を置いてそんなことしちゃうんだね……」
「私たち悲しいよ……」
わざとらしい演技をしてるけど、構って欲しいのはホントなんだろうな。
・何とかしろ男共
・嫁ほっといて何やってんだ
……ほっといたわけじゃないんだけどなぁ。
「かまえかまえー」
「そうだそうだー」
「じゃあ何かやる?4人だもんね〜…」
ぺックスは3人なんだよね……誰か1人見てなきゃ行けなくなる。
俺は別にそれでもいいんだけどね。
「じゃあ一昨日やったやつにするか…」
「そうね〜」
ああ、確かに。あれなら全員できるか……
「そういや、よく配信してるって気付いたね?」
「そりゃあ普段からチェックしてるもん。すぐ気付いたよ?」
「ちょっとの間2人して見てたんだけど、そろそろ行こうかな〜って思ってきたの。」
……見られてたのかよ。まぁ見られて嫌な話は特にしてないしいいんだけどさ。
「ちょっと恥ずかしいけどね…」
「あ〜……どんまいダイヤくん。」
内容が内容だもんね。……気を強く持って。
「あれは私も恥ずかしかった」
聞いてるだけだから楽しいね。…やっぱりこういう話は聞いてるのに限る。
「ウルフくんが言ってくれないのだけは納得してないけどね?」
「ウルフくんも言うべきだと思います。」
「えっ」
その後10分間程、結託した3人によって海莉の好きなところ(無論配信者としてだよ?配信あるし)を言わされ続けいじられ続けたのだった。
「……………」
「ごめんって。…やりすぎたから、ね?」
「…………………………」
先に言うが、怒ってはいない。決して。
じゃあなんで黙ってるの?という話だが…不服でしたという事をしっかりとアピールしておこうと思ってな。
…つまるところそんなに意味は無い。
「今日の夜ハンバーグにするから…ね?」
「そんなんで釣れるのか?」
「……うん。」
「いいんだ…」
それでいいのか……という声が聞こえてくるが、元から全然怒ってないからいいんです。
ただ、自分だけ言わされたのはちょっと納得いかないけど……
まぁその辺は後で海莉に言ってもらうとして…とりあえず今はこの試合を集中するとしよう。
「あ、この配信終わったあと少し告知の配信枠取るのでよかったら残ってね!」
…お?てことは言うのか。なるべく早くに伝えたいって言ってたしな。
「私とウルフくんは居ないけどね」
「そうね〜、裏でゆっくり聞いておくね。」
「お〜お願いするね。」
コメント欄の対応でも陰ながらやってあげようかな。少なからず荒れるだろうし……
その後30分間配信が続いたが、コメント欄は憶測が飛び交い続けるのだった。
「……ごめんね?」
配信が終わり、現在。海莉が部屋にやってきて、めちゃくちゃ深刻な顔して謝っている。
…そんなに深刻にならなくても大丈夫なのに。
「大丈夫だよ、気にしてないから。…そうだな、そこまで気にするなら海莉も言って欲しいかな?」
それで許すよ、と言う。…何にもなしでっていうのは海莉自身が許さないのだろう。
「そういう優しいところとか好きだよ。実は繊細な所とか、何かあったら真っ先に私のことを気にかけてくれるとことか。」
他にも〜なとことか。後は後は〜と続いていく。それを耳元で囁かれ続ける。…ちょ、ちょっと!もういい、もういいから!
「…まだあるのに、もう満足したの?」
「した、したからこの辺にして……」
「……好きだよ。」
「っ!?!?!?!?」
「ふふっ、満足した♪じゃあ部屋に戻るね〜!」
最後の最後に爆弾投下していきやがって。……ああ、ダメだ心臓のバクバクが止まらねぇ。
好き?好きって何?……ねぇ〜!!!
「…これぐらい言わないと気付かない優成くんが悪いんだからね」
そろそろお気持ちに気付かせてとっとと進展させたいですねえ
唐突ですが、今年の小説更新はこれで最後にさせて下さい!
次の更新は来年の1月2日か3日か……それぐらいになるかな。ちょっと休んで、しっかり書くぞ〜!
というわけで、皆様良いお年を!来年会いましょう〜!




