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クリスマス特別編1〜クリスマスデート〜

続きは明日になります(明日も2本投稿かな)


それではどうぞ

「あ〜…寒い。寄りによって雪振りやがって…」


本日はクリスマス。世のカップルが出歩き、いちゃつく日。しかも今日は雪が降ってる。


そんな日に外に出て何をしているのかと言うと……待ち合わせ場所に向かっている。誰と?海莉とに決まってるだろ。


にしても、一緒に住んでるんだからわざわざ外で待ち合わせなくていいと思うんだけどな…


楽しみにしてるみたいだから言わなかったけどね。……っと、いたいた。


「あ〜……やっぱりああなるよなぁ……」


だから嫌だったんだけどなぁ。……仕方ないか。


「あ、優成くん!」


「あ、ちょっと!俺らと…」


「俺らと、何?」


てめぇら何人の女に触れようとしてんだ?と低めの声で言ってみる。すると効果は抜群、海莉に話しかけてきた男3人衆は見事に散っていった。…はあ、全くもう。


「…ありがと。機嫌悪い?ごめんね…?」


「ごめん、遅くなって。…いや、機嫌悪いわけじゃないよ。ただちょっとナンパされてるのがイラッときただけだから」


分かるんだけどね?正直ちょっと今の海莉、可愛いって言葉じゃ足りないから…


「大丈夫だよ〜、私は優成くんの女だから!」


「…そう。ほら行くよ、寒いから」


「あ、照れてる〜そんなに照れなくてもいいのに〜」


うるさい。照れてないわ別に。あ、くっつくな!こんな人がいる中で…!


「え〜……だめ?」


「……ちょっとだけな。後言うの遅れたけど…凄く可愛いよ、海莉。正直惚れそうになるぐらい」


「っ!?〜〜反則…!!今日の優成くんずるい!」


ずるいって言われても……それ海莉が言う?


「…優成くんも、かっこいいよ。服も似合ってるし、守ってくれるし。」


……ほんとに、海莉こそずるい。不意打ちはだめだろ。



「今日、何するの?」


「ひとまずはご飯かなって。昼過ぎてるけど…お腹空いてるしね。その後に映画かな」


「楽しみだね!……」


ん?手をチラチラみて……ああ、なるほど。


海莉の意図がわかったので、手を差し出してみる。すると海莉が顔を輝かせて手を握ってくる。どうやらあってたようだ。


「…あったかい。」


「そりゃよかった。存分に温もりを感じてくれ」


よくわかったね、と問いかけてくる海莉にあれぐらいはねと答えておく。…あれで分からない奴は流石に鈍感に過ぎると思う。


「…優成くんも人の事言えないけどね」


「え?何か言った?」


「んーん、楽しみだなぁって。こうやって2人でデートできるの幸せだなって」


「そっか、それは良かった。」


喜んでくれるなら良かった。こうして喜んでくれるからこそ色々してあげたくなるんだよな。



「本当にこれでいいの?」


「いいよいいよ。元からそれのつもりだったし」


まあ確かに俺はあんまりこの作品知らないけど…ちょっと興味はあるし。何より海莉が喜んでくれるならそれでいい。


「…そっか。あ、これにしよ?席」


「はいよ、これね。…ん?」


これって本当のカップルが使うような席では…と発言する前に海莉がささっとチケットを買う。


まぁ今日は海莉と2人だし、人に見られてもカップルにしか見られないだろうから問題は無いんだろうけど…


「深く考えるのはやめとこう。…ポップコーンとか食べる?」


「食べる!」


映画と言えばポップコーンとコーラだしな。これは外せないだろう。あ、ちょっと待て海莉!またナンパされるから…!!


「早く早く!」


「急いでも逃げないから…!走ると迷惑になるだろ〜」

全く、慌てなくても逃げないのに……。海莉らしいからいいか。



「……そろそろだね?」


「そうだな。」


もうそろそろ映画が始まる時間だろう。もう既にポップコーンと飲み物(俺はコーラで海莉がファンタ)を持って、席に座っている。


…やっぱり近いよな、これ。嫌でも意識してしまう。いい匂いだし……


「優成くん。はい、あーん」


「え?…ああ、はい。」


別に自分で食べるのにと思いつつ、せっかくだからと食べさせてもらう。……うん、美味しい。同じぐらい恥ずかしい。


「…俺のも。はい、海莉。」


「あむ。……ん〜、美味しい。別々の味にして正解だったかな。」


シェアすれば2つの味を楽しめるからそれは正解だったな。


「…ちょっと海莉、近い近い。当たってるから…」


「え〜なんの事?それよりほら、始まるよ?集中しないと!」


……はあ、なんかどっかで見たことあるような感じだ。諦めるしかないだろう。


あ、始まった。とりあえずは映画を楽しむとしよう。この後の予定もあるし……





それではまた次のお話で会いましょう〜

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