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148話〜嫉妬?〜

それではどうぞ(短めかも、すまん)

「…起きてる?」


「え?ああ、起きてる起きてる」


「反応無いから目を開けながら寝てるのかなって思った…」


「ちょっとぼ〜っとしてた…」


やっぱり眠たいんだね〜と笑いながら言うのを見て、誤魔化せたかなと安堵する。


寝てたわけでも眠たい訳でもなく、ただよく分からない感情と格闘してたんだよな…


気が付いたら時間が過ぎていた。まぁはたから見たらぼ〜っとしてるようにしか見えないだろうし間違ってもない。うん。


「そんな眠い子はここにおいで〜?」


って、そんなこと言ってる間に寝る準備を済ませてるんだけど……早くない?


ほらここにおいで!とアピールしてくる海莉の隣に入る。すかさず布団を被せてくれる。


「眠いのに我慢してくれてたの?」


「いや、まぁ………」


「どうかしたの?」


「…なんでもない。」


話すべきかどうか迷ったけど…迷った末やめた。こんな事で話して迷惑をかけるのもな…


「…私には、話せない?それとも話したくない?」


そんな悲しそうな声で言われたら罪悪感が凄い。…わかったよ。


観念して、さっきまでの事を話す。すると海莉は…何故か喜んだ。


「そっか。そうなんだ……そっか!」


「なんで嬉しそうなの…」


「そりゃあ嬉しいよ。…だって嫉妬してくれてるんでしょ?」


「嫉妬?」


「嫉妬…独占欲の方かな?…他の誰かならともかく優成くんにされるなら嬉しいもん。」


嫉妬……嫉妬かぁ。そう言われるとすんなり納得できるような、俺がしてたのか?って聞きたいような……


「私もすることあるし…気持ち、わかった?」


「…ちょっとは?」


「ん、何より。……でもひとまずその感情をバイバイしないとね」


感情をバイバイって…何するんだ?そんな簡単に消えたら苦労しないのでは…


「はい、ぎゅ〜!」


「……ぎゅ〜?」


優成くんも!と言われたので抱きしめ返す。不思議と心が落ち着いていく。


「でしょ?…優成くんは今までそう言う感情を抱いたことないから戸惑っちゃうのも仕方ないよ。」


「……うん。」


「次からはちゃんと伝えること。抱えててもいいことないんだよ?私がなんとかしてあげるから!」


うん。そうする。……あー、落ち着く………


「普段より甘えん坊だ。…可愛いなぁ。」


「…そういや海莉が嫉妬した時はどうしてるの?」


「私は耐えられなくなったら優成くんに甘えてるし……それとなく。」


「…ならいいか。」


もしや今まで甘えられてたのって……よそう。考えないでおこう。パンクしそう。


「もうちょっと素直でいいんだからね。」


「わかった。……ごめん」


「わかればよろしい。……おやすみ優成くん。」


「おやすみ……海莉。」


「起きたらちゃんといつも通りになってるからね〜……安心して。」


ん…海莉が言うなら……


「まぁ、ちょ〜っとだけでも私を見る目が変わってくれてると嬉しいけど…って寝ちゃったか。」


まさか私に嫉妬してくれてるなんて。……1歩前進、かな。

自覚さえさせればあとはこっちのものだろうし。


「もうちょっと優成くんを堪能してから寝よ…」


頑張ったあとのご褒美だし、これぐらいはいいよね…?

それではまた次のお話で会いましょう〜

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