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第14話〜2人で買い物〜

それではどうぞ〜

「えっと…これを?」


「それを。似合うと思うよ?」


今日は生活に必要な物は買わないとね!ということでまず服を買いに来ているんだけど…


「まあ、わかりました。ちょっと待っててください…」


普段の俺はめちゃくちゃ地味な服しか着てないから、ちょっと明るめの服って言うだけでも抵抗が…

そんなこと言ってたら進まないし着るけど…


「終わりました。…こんなんです」


「予想以上だね、かなり似合ってる。」


「はあ…なら良かったんですけど」


じゃあ、次はこっちだね!という言葉で再び着替える。終わったら次はこれ、次はこれ……なんて事をかれこれ40分ぐらい繰り返した。完全に着せ替え人形にされてた。


「…何故か、どっと疲れが…」


「あははは、ごめんね?」


「いえいえ、用意して頂いただけでも感謝ですから。」


「そう言って貰えると…私もはしゃぎすぎたし。じゃあ、次は…」


「次は?」


「パソコンかな。配信するのに無いと困るでしょ?」


「確かにそれはそうですが…いいんですか?服とかと比べ物にならないぐらい値段しますけど」


「私、こう見えてもかなり稼いでるから痛くないよ?」


「そうでした……この人、なんならVTuberで1番稼いでるかもしれん人だった…」


「ふふ〜ん。そういうことだから買うけど…前までのスペック、どんな感じだったの?」


口で説明できるほど理解できてるか怪しいので、スクショしてあるのを見せる。なるほどなるほど〜と呟いて


「悪くは無いけど、ハイスペックって程でも無いね。よし!せっかくだからいいの買っちゃおう!」


さ、行くよ〜!と手を引っ張られながら連行される。…ちょっとまって、ほんとに待って!?力強い強い強い!!連行しないで!!ついてくからあああ


「…あまりにも早かったですね」


「自分のパソコンは自分で用意したからね〜、その時に大体調べたし…」


パソコンショップに入ること、10分。お会計まで済ませてしまうまで10分だった。めちゃくちゃ手際良かった。


「すみません、何から何まで…」


「いいのいいの。どうしても気になるなら将来何かで返してくれればいいからさ」


心が広い……これはもう拝むしかない。


「拝まないで…恥ずかしいから。ほら、まだまだ買うものはあるんだから行くよ!」



「ご飯?」


「ええ。流石に毎日作ってもらうのもなぁ…と。」


ある程度の日用品を買い終えた後、俺達は買い物に来ている。食料品の買い出しだな。


そこで、毎日作ってもらうの申し訳ないし…ちょっとぐらいは私がやりますよ!と言ったわけである。


「んー、確かにありがたいけど…いいの?」


「まあ、あそこまで美味しいものを作れるかと言われれば微妙ですけど…ちょっとでも海莉さんが楽になるなら」


「そんなに笑顔で言われちゃ断れないね。じゃあお願いしちゃおっかな。」


やった!と小さくガッツポーズする。そんな俺をみて微笑んで、今日は何食べる?と聞かれたので海莉さんの食べたいのでいいですよと返しておく。実際、特に食べたいものはない。


「じゃあハンバーグかなぁ。作れる?」


「もちろん。おまかせあれ」


「うむ。では食材の調達から〜」



そう言ってノリノリで買い出ししていく海莉さんの跡をついていく。はしゃぐのはいいけど程々にしないと周りの目が痛いんだけどね……



「ふ〜、今日はいっぱい買ったね!」


「ありがとうございます。…ほんとに、返しきれませんね、恩が、」


どうすれば返せるかな、と笑ってみせる俺に、海莉さんは真剣な表情で一言


「敬語。」


と言った。…え?敬語?敬語がなんだろう?言葉遣いがなってないとか?


「そうじゃなくて、敬語を止めて。これから一緒なのにずっと敬語は…寂しいじゃん」


「…それはすみません、気を」


「ん〜?」


今敬語使った?使ったよね?という笑みを向けてくる。すみませんでした、素で…


「ご、ごめん。気を付けるね、海莉さん」


「さん?」


「気を付けるね、海莉」


そう言うと、海莉はようやく満足そうな笑みを浮かべて俺の手を握り、並んで家に帰った。

もうすぐ400に到達するのでびっくりしております。ありがたい…


それではまた次のお話であいましょ〜!

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ちょいちょい主人公の一人称が私なのは何でだろう? コラボ時の事務所所属のお知らせは公式なものだから私でも良かったけども 主人公は最初から一人称私って訳でもないから百合を読んでるみたいで混乱してくる …
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