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第133話〜好き?〜

それではどうぞ(最近遅くてすみません)


「〜それでは次の方にお電話したいと思います。」


ご飯を食べ、お風呂に入り…気がつけば最後の人になっていた。

一応俺の出番の時間には間に合い、待機している。そろそろ来るはずなんだけど…


「お、来た。…はい、もしもし?」


「もしもし?初めまして〜明治怜治といいます。」


「独野ウルフです。よろしくお願いします」


電話をかけてきてくれたのは明治怜治さん。男性VTuberの中ではトップクラスの人気と知名度を誇るVTuberさんだ。


「今回どうでした?多分初めてだと思うんですけどこういう大型の企画」


「そうですね〜緊張しましたねかなり。楽しかったですけど」


「それは良かった。これで楽しくないって言われたらちょっとショックでしたね…」


この企画の案を出した時に話し合いにいたそうで。そりゃ確かにショックだよね。


「大丈夫です大丈夫です。」


「リラックスしていただいて大丈夫ですから。…えーと、普段どんな配信してますか?」


「普段はぺックスやったりホラゲーやったりですかね。まったりやってます」


「俺も見に行ったことあるけどめっちゃ上手いですよねウルフさん。やばいもん」


「そんなことないですよ初心者です。未だにこれ何!?って騒いでますから」


「センスがありすぎるな〜凄い。」


てか見に来てたのかよ。普段のコメント欄はしっかり見てるけどいなかったよね?いたら騒がれるはずだし……


「じゃあ次。…よくボタンさんが好きなVTuberというのは聞いてるんですけど他に好きな人はいますか?」


「他に?……んー……」


難しいな。俺が好きだ!と言えるのはボタンだけだし…


「強いて言うならかりんさん?よく見てる方ではありますね」


「なるほどなるほど。…ウルフさんあれですね、推しは一人しかいねぇタイプの人間ですか?」


「そうですね。」


「一途なタイプだ。彼氏にするならこういう子がいいですよ」


果たしてその言葉は誰に言ってるのだろうか。俺にはわからない。


それからいつか質問をされていったが、大体が俺ってどういう配信者?というのを掘り下げたりする質問だった。


きっとその人の魅力が伝わるようにしてるんだろうね。いい人だ………


「そろそろラストの質問にします。これ含めてあと2つ?かな。ボタンさんの事について、女性としてどう思っていますか?っていう質問がめっちゃ多かったんで入れさせてもらいました。」


…………………………………えっ?


「固まっちゃったww」


「いやあまりにも斜め上の質問がきてびっくりしました。」


「リスナーさん的にはきになるらしいです。」


気にするなよほっとけよ。俺がどう思おうと勝手だろうが…と思う気持ちがあるが、それを表に出すのは良くないので自制する。


「んー、凄く頼りになるお姉さん?」


嘘は言っていない。もしここで魅力的で優しくて可愛い女性とでも言おうもんならリスナーから殺される。


「お姉さん。なるほど?出そうですよボタンさん」


・そっか、お姉さんなんだね……(ボタン)

・落ち込んどる

・こら!ちゃんと女性としてみてあげなさい!


怒られた。なんでよ…いや言いたいことは分かるんだけど。

てか落ち込んでる?海莉。


「はい、じゃあ最後見てくれてる皆さんに一言お願いします!」


「ぺックスやったりたまーにASMRしたり色々してるんで見に来てください!はい。お疲れ様でした!」


「お疲れ様です〜。……さて、まぁお姉さんと言った件についての判決は後々出ますからみなさん。」


怖いんだけど…??判決ってなに?


・ギルティ!


満場一致でギルティなんだけど………と、とりあえず海莉だ。海莉のとこに向かおう。


「……か、海莉?居る?」


「……なに?」


海莉がコメントでちょっと落ち込んでる感じだったから来てみたが……めっちゃ暗い。


「その、落ち込んでる感じだったから。」


「………………」


どうすればいいんですか神様!答えて…はくれないですよね。


「その、恥ずかしかったから言わなかったんだけど。本当は魅力的だと思ってるよ。」


「…………」


「初めて優しくしてくれた人だし、容姿も性格も魅力的だし可愛いし……一生懸命だし。」


「…なんで言わなかったの?」


「そりゃこんなこと配信で言えないでしょ…恥ずかしいのもあるけど、海莉のファンは多いんだから…」


VTuberってのは厄介な職業だよね。VTuberも人間なんだからそのへん好きにすればいいって考え方ができない人がいるんだから。こういうので炎上する可能性もあるわけだし


「そっか。……ほんとにそう思ってる?」


「うん。」


「そっか〜。良かった、これで女性としてちゃんと見られてなかったらショックで倒れるところだったよ…」


な、何とか機嫌直してくれた?みたい。……助かった。


「優成くん、もうちょいで私の番だからここで見てて。イヤホンあるでしょ?」


「うん。あるけど……」


「そ。なら見てて。」


そうして、怜治さんと海莉の通話が始まる。


「まずはやっぱりウルフさんのことを聞いとこうかな?どうですかあの答え」


「正直ちょっと…悲しかったです。けどあの後裏で魅力的な女性だと思ってるけどそれ言ったらリスナーさんが荒れそうだからってフォローされました」


「あら、結構考えてくれてたんですね。確かに我々VTuberそういうので炎上することありますからね…」


たった今海莉側がバラしましたけどね。


「ボタンさんはどう思ってるんです?ウルフさんのこと」


「裏でもすっごい優しくて、人のことを第1に考えてくれてるしかっこいい人格のある人ですよ。配信者としても好きですよ」


「あ〜なるほど。〜」


なんか色々言ってるが、俺は頭に入ってこない。


配信者として も??? 配信者としてはってことだよね。うん、間違いない。言い間違えただけだよね。



その後海莉が色々話してたが、海莉に声をかけられるまでは意識が飛んでたように惚けてる俺だった。


それではまた次のお話で会いましょう〜

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