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第129話〜リレー・案件〜

それではどうぞ

「ん〜〜……バッチリ寝てたか…」


「バッチリ寝てたよ。おはよ〜」


「…何時間寝てた?」


ん〜、4時間ぐらい?と答えてくれる海莉。4時間か…普段からしたら少ない方だが質は良かったようで結構気分がいい。


「もういいの?」


「うん。ありがとうね」


「どういたしま……っ、足痺れた…」


そりゃそうだわずっとこのままなら。


「動ける?」


「ちょっときつい…かも。落ち着いたら部屋に戻るからほっといていいよ?」


「ん〜……ちょいと失礼しまして…」


「ひゃっ!?」



ほっといていいよって言われても俺のせいだしな。ほっとく訳には行かない。


というわけで、抱っこして連れて行くことにする。お姫様抱っこだな。海莉、思ったより軽いから部屋に運ぶぐらいならなんとでもなりそうだ。


「ちょ、ちょっと…」


「?ごめん、嫌だったか?でもちょっとだけ我慢してくれ」


「そういう事じゃなくて……ちょっと恥ずかしい」


誰にも見られてないし気にすることでもないだろ。


「……っと、はい。」


ベッドに優しく降ろす。


「あ、ありがとう。……重く無かった?」


「全然?むしろ軽くてびっくりしたぐらい。」


「そ、そっか。ありがとっ!」


毛布にくるまってこちらに背を向けた海莉。どういたしましてと答えて俺は自分の部屋に戻る。


「………サラッとそういうことするんだから。もう………」


小さく呟いた声は、俺に聞こえることは無かった。




「……さて、何をしましょうかね」


やることが無いから配信を……と思ったんだが今日はおやすみにするって決めたんだよな。


となると何をするか……ん〜…


あ、そういや明後日じゃん24時間リレーか何か。これの台本?進め方?みたいなのを作っててもいいかもな。


まだ決めてなかったのかよ…って話だとは思うが。頭ではだいたい決めてるんだけど当日テンパってもいいように一応ね。


「ゲームはあれでしょ?んで進めるとして……」


まずはストーリーか?…いやでもストーリーは自分でやってもらった方が楽しいよな。


だとすると最初の部分だけ見せて、続きが気になる人は自分でプレイしてね!みたいな方式にしたほうがいいよな。


ガチャはまぁ…やるとして。あとやるとしたらイベントとかかな?


キャラ紹介とかもありか。あとはやっぱり……


たしかこれは紹介してくれって言われてたな。あの紙どこに行ったっけ……


「あああった。…えーと、ここは紹介して欲しい。ここに拘ってる、なるほど?」


まとめる作業をした方がいいな。…んー、とこれはこうで……


もっと興味を引く言い出し方の方がいいか。退屈させないように話題あった方がいいかな?


「世のVさん達は大変だな…これをやってるのか」


見てる側からすれば面白いな〜で終わりだが、やってる側からすると苦労が色々あるよな。


だからこそ面白いし楽しいんだけど。楽な職業は無いよな。


「ウルフさん、案件入ってますがどうします?」


マネージャーの佐藤さんからだ。案件…?


「どんな案件ですか?」


「ASMRのマイクの案件です。」


そりゃまた斬新な……俺でいいのか?それ。


「どんなマイクなんです?」


「何でもウルフさんの使ってるマイクの新しいやつらしくて…」


何それ。ちょっと興味が出るじゃん。


「案件の後マイクは好きに使って頂いていいということです。」


「やりましょう。やる方向でお願いします」


「わかりました。じゃあしっかりしっかり調整しますね!」


頼もしいマネージャーさんだこと。任せとけば問題ないだろう。


「あ、あと今度事務所に来てください。」


「あ、了解です。」


リレー終わったら行くことにして…


…っと、再開しなきゃ。お?投稿する動画のネタまで送ってくれてるのか。


編集めんどくさいな…信頼できる人に頼もうかな。


その辺も含めて事務所行ったら話してみるか。


「まぁまず……これ、まとめてからだな。」


何時間かかるんだろう。…先が長いね。

それではまた次のお話で会いましょう〜

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