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第128話〜膝枕にて睡眠〜

それではどうぞ!



「…………一睡も、出来なかった。」


結局一睡も出来なかった。海莉の猛攻を凌ぎ切り海莉が睡眠についた後も寝れなかった。

…寝たら寝たで思い出してしまうんだもの。落ち着かせるのに大変だった…


「…ん、ん〜」


「っと、あんまり騒ぐと起こしちゃうか。」


騒がないようにしなきゃな。本当はリビングにでも行きたいんだけど…


今ベッドからでちゃうと起こしちゃうだろうからなぁ。なんでか俺に寄り添ってきてるし。


「……ん、朝…?」


「起きたか。おはよう」


「おはよ。……ふふっ」


微笑みながらおはようと言う海莉に、俺は少し動揺する。


「…どうかしたのか?」


「んーん。幸せだなって思っただけ。」


…よく分からんが海莉が幸せならそれでいいか。よく寝れたのかな?


「…そういうことじゃ…まぁよく寝れたけど」


「そりゃ何より。俺は寝れなかったよ……」


「なんで寝れなかったの?」


なんでって…張本人でしょうよあんた。


「冗談冗談。…ごめんね?邪魔だった…よね?」


「別に1日2日寝れなくても死にはしないし大丈夫。気にしなくていいの。」


そんな顔されたら怒れないだろ。……もう、大丈夫だから。


「ほんと、甘いよね。優成くんって」


「…そうか?」


「そうです。甘やかしてって言ったら溶かされそうだよね…」


まぁ甘やかして欲しいんだったら甘やかすけど…


「ま、まだ大丈夫。…ほら、じゃあご飯食べよ?ね?お腹空いちゃったし…」


「確かにちょっとお腹すいたな。…朝は何にしようか」


「何にしよっか…一緒に作る?」


「たまにはそうしよっか。」


ともあれまずは朝ごはん。一日の最初はしっかり取らないとね。



「ご馳走様でした。」


「ご馳走様でした。っと、片付けはやっとくから…」


「じゃあお願いしようかな。」


と、言うわけでサクッと片付ける。海莉がその間にせっせと何か動いてる気がするが……


まぁ何かの作業をしてるんだろうと納得して作業を終わらせた時、海莉が声をかけてくる。


「優成くん〜、こっち。こっち。」


「ん?……何?」


はい。と膝をポンポンされても分かりませんよ海莉さん。…いやわかる、分かるけど抵抗が……って、そんな悲しそうな顔しないで!わかった、わかったから!!


「優成くんって意外とチョロいよね」


「やめてそういうこと言うの…」


思ってても言わないで。


「ん、いい子。……はい。寝てもいいよ?」


「これで寝たら海莉の足大変な事にならない?」


「そうなったら起こさないように移動して休憩したり出来るし大丈夫だよ?これもあるし」


そう言いながらスマホをヒラヒラする。スマホで何ができるんだろう…


「ウルフくんが今膝の上で寝てます配信とか?」


「ファンに殺されるからやめて…」


マジでファンに嫉妬で殺される未来が見える。海莉はもはやアイドルみたいなもんなんだから…


「んー、じゃあウルフくんとは言わないけど好きな子が膝の上で寝てます!とか」


「余計にだめじゃないそれ…?」


「何が好きとは言ってないし。配信者として好きってことかもしれないでしょ?」


そりゃそうだけど……ってその言い方だと誤解が…


「やらないから安心して。うっかり優成くんの名前いいそうになるかもだし」


「……そっか。」


昨日海莉の名前を言いそうになった人間、何も言えません。


「配信せずゆっくり動画見てるから、大丈夫だよ。今日は私お休みだし」


「忙しかったもんね。」


「ウルフくんもおやすみ!配信者だって休んでもいいんだから。」


……じゃあ、今日はお休みにするか配信。たまには休んだっていいよな。って俺はちょくちょく休んでるんだけど…


「何も考えないで、ただ私の膝の上で寝てればいいの。」


…そう、か。たしかにちょっとねむいや…


「ん、おやすみ。」


「おや…す……み…」



「……ちょっと昨日やりすぎちゃった、かな。所で…ほんとにこれでいいのかな、綾香ちゃん?」


親友から送られてきたアドバイスのひとつ、依存させて私がいなきゃダメ状態にさせればいいのよ!と言うのに従って見ようとは思ったものの…


「ま、いっか。寝てる優成くん可愛いし……」


効果があるやらないのやら。どっちでもいいかと思い直す海莉だった。


箸休め会。


それではまた次のお話で会いましょう〜

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