第100話〜大会?〜
それではどうぞ〜
「くっそ〜惜しい所まで行ったんだけどな」
あの後2試合ほど続けたのだが勝てなかった。とはいえ何も悪い成績って訳ではなく、全て1桁台に残れているから悲嘆するほどでもないんだけど。
「まあまあランク上がれたから今日は満足しとけって事なのかな?明日も…もしかしたらやるかもしれない。」
時間はわからないがやるつもりではいる。ただ真夜中とかにやるつもりは無いけどね。そんな時間に大きな声出したら海莉に迷惑かけちゃうし。
そもそも健康に良くないしな。早寝早起きは健康の秘訣だ。
「え〜っと…スパチャ結構届いてるなぁ。おめでとうありがとう。終わって欲しくない…そんなこと言われてもいつかは終わりは来るんだよ。……」
そんな感じで、読み切れていなかったスパチャを読む。たまに万超のスパチャを飛ばしてくれる人もいて有難いことだ。
「そんな感じかな!スパチャは読み終わった多分!」
・もう終わるの?
「終わろうかなと思ってたとこだね、結構いい時間やったし。」
・夜やる?
「あ〜夜?そうだな…夜かぁ。多分やると思うけどやらなかったらごめん。その時は告知するから見てくれ。」
何か特別な事情が出来ない限りはやるつもりだ。宿題配信でもいいし別ゲーでもいいし…その辺はまだ何やるか決めてないんだけど。
「よ〜しじゃあお疲れ様みんな。また多分夜会おう。」
そう言って配信を終了する。……ん〜、ゲームのやりすぎなのか別の要因なのかよくわからないんだけどめっちゃ眠気が……昼寝するかぁ。
「……んぅ……」
起きた。結構寝てたのかな?今何時なんだろうか…
時間を確認しようと、携帯に手を……
「あ、起きた?」
「ふぁっつ!?ふあ!?」
伸ばそうとしたところで声をかけられた。めっちゃびっくりして変な叫び方しちゃったじゃねぇか……
「あ、ごめんね。驚かせちゃって。」
「いや、いいけど……」
それはいいけど寝起きに海莉が目の前にいるのはちょっとびっくりする。何か用でもあったのだうろか?だとしたら寝てたの申し訳ないけど…
「そんなに用って程でもないから気にしないで?ちょっと…その、お話しようかなって思ったら寝てたからね?寝顔をずっと見てただけって言うか…」
「…何時間寝てた?」
「そんなにだよ?1時間10分ぐらい…?」
結構昼寝したなぁ。…てことはその1時間ぐらいずっと俺の寝顔みてたのか??
「……うん。」
「そんな申し訳なさそうな顔しなくても…別に寝顔ぐらいいいよ。」
みっともない顔だろうから恥ずかしいが、嫌って程でもないし。
「まぁ1時間も見てて飽きないのかとは思うけど…」
「それは全然飽きない!ずっと見てられる!」
左様で。寝顔なんて面白いもんでもないだろうに。見てられるって言うんだったら良いんだけど。
「普段クールな感じなのに寝てる時はゆるゆるでめっちゃ可愛いよ?」
「感想は聞いてないです…綾香さんにでも送っといて…」
男に可愛いって褒めてるんだろうか?かっこいいは褒め言葉なのわかるんだけど。
「んで、話?って何?」
最初の話題に戻す。意識が完全に覚醒したから眠気も無くなった。
「優成くんと話したくなったから話に来たって言うのもあるんだけどね、ぺックスのやる気があるならVとか実況者の人達が出るような大会とかどう?って思って」
「あ〜なんか存在は聞いた事ある。」
実況者やVの中でもかなり上手い人達が集まって行われるからレベルが高いって聞いたな。
「ん〜、でもなぁ。そういう大会に出るには力不足だろうし緊張もするだろうからまだいいかな…」
「そっか……わかった!私は出るから応援してね!」
もちろん。応援させてもらうよ!
「優勝するからね!……あ、それからね!」
「うん。…へぇ、そうなんだ。」
…もしかしたら、一緒にチームでって誘おうとしてくれてたのかもしれない。そう考えると悪いことをしたなぁとちょっと罪悪感を感じる。
「気にしなくてもいいんだよ?…もし他の人と関わりたいって思ったら、私が良い人探してあげるし」
他の人と関わるのが少し怖いっていうの、完全にバレてた。…優しいな海莉はほんとに。
「その時はお願いするね。」
「もちろんだよ。……ね、夜何やるの?」
「夜?…特に何も決めてないんだよね。宿題の続きでもいいし他のやってもいいし何しようかな〜って」
「じゃあ一緒にぺックスしない?大会あるし練習したいし…」
「わかった。いいよ」
それぐらいでいいなら全然手伝う。じゃあ大会を意識させた方がいいのかな?
「メンバーかけたらお手伝いに来てもらおうかな〜」
他の人もいるだろうに、と思ったがもしそうなったらねと言うだけに留めておく。まぁそうそう欠員でないだろうし。
それではまた次のお話で会いましょ〜




