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ありがとう
スマホを片手に持って、動画などを見ていた。
去年のクラスと全然違う、、、
咲は席に着き、カバンの中から本を取り出し読み始めた。
しばらくすると急に声をかけられた。
「なにこれー?」
と言って、本を取り上げられた。
「へぇー。こんなの読んでるんだ。これ、うちが捨ててあげる」
「やめて!」
立ち上がろうとすると、周りの女の子に抑えられた。
「で?」
咲は、言葉の意味が分からなかった。
「ありがとうっていえないのでちゅか?」
赤ちゃん扱いをされ、次は、とても怒った。
「この口が言えない?あんたの口役立たず。言わんと痛い目にあってあげる。」
咲は、パニックになった。
言うしかないと思い言った。
「ありがとう」
鼻で笑われた。そして、廊下へ行った。