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プロローグⅠ~世界崩壊~

――この物語を永きに渡り、青い星を愛し守ってくれた光の戦士達に捧げる――。

 この物語は別の世界から始まる。我々の知る世界とは別の次元の世界の話だ。

 その世界では崩壊の危機に瀕していた。もはや、この世界の住人は誰もいなくなっていた。世界の終わりを示すような、どす黒い厚い雲にこの世界は覆われ支配されていた。太陽の光りも今は地上に届くことはない。

 人だけではない。全ての生物・・・生命体もだ。もはやこの世界の寿命は残りわずかだった。

 文明の象徴だった都市高層ビルも今では廃墟同然だった。あちらこちらのビルに亀裂が入っている。

 今この廃墟と化した世界で二体の巨人が対峙していた。黒の巨人が1体。そしてもう1体・・・・・くれないの巨人だ。二体の巨人が滅びようとしている世界を舞台に最後の戦いを繰り広げている。

 黒の巨人と紅の巨人がお互いを激しく殴り続けている。黒の巨人が紅の巨人にこう語りかける。


「くくくく・・・この世界ももう終わりだな」

「・・・・・・」


 紅の巨人は何も言わない。黒の巨人は紅の巨人に対し、猛烈な一撃を腹にお見舞いして、距離を取るように離れた。紅の巨人は少しだけ苦しそうにその場で膝をついた。黒の巨人が紅の巨人を兆発する。


「なんか言えよ。悔しいとか、悲しいとか・・・つまらん奴だな」

「・・・・・・」


 紅の巨人はそれでも黙っている。あくまで目の前の黒の巨人を睨み続けている。その時だ。黒の巨人の背後のどす黒い雲に黒い穴が開いた。異次元への扉であり、平行世界へ行くための道でもあるワームホールだ。黒の巨人は蒼い球体へとその姿を変えた。蒼い球体は天に昇る。そして、そのワームホールに飛び込んでいく。


「まぁ、お前みたいなつまらん奴しかいない、こんな世界にいても仕方がないな。バイビー」

「待て!貴様!」


 紅の巨人も自身を紅い球体へ変化させて、天に向かい上昇し、そのワームホールに飛び込んだ。黒い巨人を追いかける為だ。紅い球体がワームホールに飛び込んだ瞬間。そのワームホールの入口は完全に閉じられた。

 こうして、滅びゆく世界にて戦い続けていた2体の巨人はその世界から完全に姿を消した。

 今、ただ言える事はこの世界の終わりは刻一刻と迫っている事のみだ。


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