表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/28

幕間の少女達

 文化祭まで三週間――

 ――青春の針は、刻々と過ぎていく。


「なぁ、ウソ、なんだろ?」


 少女は知っていた、それが密かな告白であることを。


「どんなにカッコつけても、アイツが書いた恋の歌なんて載ってるはずないんだ」

 だが少女は知らなかった。なぜその告白が秘められたかを。

「載ってるはず無いんだよ」


 §  §  §  §  §  §  §  §


「だから? アンタに何の関係があるんだよ」

 少女は知っていた。彼女の想いを、彼の想いを。

「いつまでもウダウダと、アイツにくっついているだけのアンタに、なんでそんなこと言われないといけないの?」


 そして少女は憧れていた。彼に想いを向けられる彼女に、かつて輝いていた彼女自身に。


「アイツが続けてるから、やってる程度の、今のお前に、お前の音楽に、何の価値があるんだよ?」


 だからこそ少女は許せなかった。今の彼女の在り方が。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ