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真桜と帝国技術陣の努力の結晶

スペインでは内戦が激化しており、スペインにいる日本軍関係者の電報によれば、ソ連軍のT-26軽戦車はドイツ軍人の話によると45mm砲を搭載している模様でこちらの八九式中戦車は57mm砲を搭載している。陸軍上層部はソ連軍の中戦車は70~80mm砲を搭載していると予測し、現在開発中の中戦車の砲を急遽47mm砲から九五式重戦車に搭載していた70mm戦車砲を陸軍上層部が採用するように命令したのだが、陸軍の技術者からは、互換性の高い75mm砲を搭載すべきとの声が上がった。技術陣は新たに真桜率いる技術陣として官民問わずに優秀な技術者が官民合同技術研究所に集められており、1月には九六式艦上攻撃機の改修を目的に研究していた九六式艦上攻撃機改だったが、技術陣の再編により、当初の計画よりも優秀な攻撃機となったため海軍は九七式艦上攻撃機として同機を制定した。

だが、平賀譲氏などの年老いた技術者や一部の技術者は官民合同技術研究所には、入らなかった。

だからと言って官民合同技術研究所の製作した物に劣るかと言われるとそうではなく、中島飛行機の技師である小山悌技師は九七式戦闘機を開発。この戦闘機は陸軍で正式採用された。

それに対抗してか、官民合同技術研究所航空部門は3月に九七式軽爆撃機を開発。この爆撃機も陸軍に正式採用された。


陸軍の新型砲制作だけでなく三八式歩兵銃の部品統一を行えるように規格整備を行った。それまでの三八式歩兵銃は作り手によって規格がバラバラであったため互換性がなかったが、規格統一により各地の工廠や造兵所で製造されても部品互換性を実現することができた。これは、工業に注力する政府の方針の影響でもあった。




結局75mm砲は間に合わず97式中戦車は従来通りのものになってしまった。陸軍の技官曰く、戦車先進国であるドイツから戦車に関するノウハウを得るか、こちらで独自研究をしなければ実現できないだろうと語った。

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