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『塔』の外へと逃げ延びたアクワとシュライン。

偽りの朝日が、うっすらと二人を照らす。

繋いだ手をきつく握り、まだ眠りから醒めない町を走る。

後ろは振り向かない。

今はただ目の前の道を行くだけだ。


風が、二人を森の方角へと導いていく。





そして、シュラインの家では、巫女たるプレア=フォレスタが新たなる預言を呟いた。





「運命の流れは 新しい未来を生み出した


更なる変動を繰り返し


そして最後に 大地は己の生命を 帝王たる者に授けるだろうーーーー」










物語は、布を織り上げるように、更に紡がれる。

主流と傍流が再び交わるその時に、神にされた男が知る未来は現実のものとなり、そこからまた新たな物語が始まっていく。






今回で完結です。

とは言え、物語はテルラとアクワの子供たちや孫、曾孫・・と続いていきます。

全てを書くかは分かりませんが、『管理者たち』との決着が着く、最終的なお話は書きたいと思っています。


この「ツイン・ラプンツェル」は、ウン十年前、まだずっと若い頃に書いたものです。

創作系同人誌のマンガ原作として、ワープロを使って書き上げたものを最低限の加筆修正しながらまとめてみました。

拙い文章、展開の早さ等、反省点は山のようにありますが、私にとってお話を描くのではなく、書く原点となった作品(と言える代物ではありませんが)の一つです。

少しでも読んでくださった方に、気に入っていただけたなら嬉しいです。


感想や誤字脱字の指摘等、ありましたら、是非お聞かせください。


ここまでお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。


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