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35/60

ナンバー35  日常

 次の日の朝。

「ん・・・う――・・・。・・・・・・朝・・・・・・?」

 日はもう高くなっており、窓から差し込む日差しが眩しい。

 シェリーは顔をしかめながら、もそもそとベッドから起き上がり、足を床に下ろして座る。

「・・・・・・眠・・・・・・」

 シェリーはボーッと口をあけながらしばらく動かなかったが、やがて

『ボフッ』

またベッドの上に、横向きに倒れる。

『ガチャッ』

「シェリー、二度寝しちゃダメだよ〜?」

 急にロバートがドアを開け、シェリーの睡眠を妨げようとする。

「・・・・・・。」

 だが、それでもシェリーは起きる様子がない。

 見かねたロバートは、シェリーの耳元に顔を寄せ、ボソリと言う。

「・・・せっかく朝御飯、つくったのになぁ・・・・・・」

『ガバッ』

「食べる!!」

 シェリーはかけていた布団を跳ね除け、勢いよく起き上がる。

「・・・あっちのテーブルに置いてあるよ」

「やった――!!」

 そう言うと、シェリーは軽い足音を響かせながら、走って部屋を出て行った。

「・・・前にもあったな、こんな風景・・・・・・」

 1人、部屋に残されたロバートはポツリと呟き、ゆっくりとシェリーの後に付いて行くのだった。




「あれ? そう言えばグレイは?」

 シェリーは、バスケットに入れられたクロワッサンに手を伸ばしながら、言う。

「今気づいたんだ。・・・これ、書置きがあった」

 ロバートはどこからか小さな紙切れを取り出し、シェリーに差し出す。

「・・・・・・?」

 シェリーはクロワッサンを口にくわえながら、その紙切れを受け取る。

 紙切れには、こう書かれていた。

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