ひこうき雲とミルクコーヒー
朝が起きた頃
窓際に黄金の光が差す
カーテンを開けると青天が笑っていた
空に線を描くひこうき雲
白いファスナーみたいだ
こんなに綺麗な空だもの
何かを隠しているに違いない
虹の架け橋
天国への道
あったら素敵だね
考えながらコーヒーを飲む
あちち、と舌を出し
たっぷり入れたミルク
雲のように重なった
食パンにバターとジャムを塗る
黄金の太陽に照らされ良い気分
!
もう一度空を見上げたら消えていた
ひこうき雲が消えていた
誰かが開けたのかな
空のファスナー
マグカップの中でミルクが回る
等身大の私が飲める雲は、仄かに甘く苦い
コーヒーの味
空の味は分からないけど
こんなに綺麗だもの
何かを隠してるに違いない
そう思いながら飲むコーヒーが
堪らなく美味しい
最後まで読んでくれてありがとうございます!