捏造
【プロローグ】
「なんか下駄箱に知らない人の名前張ってなかった?」
「それな?女の子っぽい名前だよね?」
「うん。どんな子だろう?」
「ねー」
【一日目・朝】
「気づいた人も多いと思いますが、今日から皆さんの新しい仲間になる人が来ています。どうぞ、はいってきてください。」
(戸を開ける)
「家族の転勤で転校してきました。櫻井ゆいです。これからよろしくお願いします!」
「可愛くね?」←ひそひそと
「俺も思った!」←ひそひそと
【一日目・休み時間】
「どこから来たの?」
「九州のほうから来たよー」
「めっちゃ可愛いんだけど!」
「ありがと!」
「わからないことあったら聞いてね!」
「うん!これからよろしく!」
「転校初めて?」
「うーん、何回かしてるよ。そんなに多くないけど。」
「なんか香水つけてる?いいにおい!」
「そお?いつも何もつけてないよ?」
「好きなものなんかある?」
「うーん、、、かわいいことかな?」
(チャイム)
「また後で話そー!」
「うん!」
【一日目・女子のライングループ①】
一花:「なにあいつ」
りの:「ぶりっこきたw」
瑠璃:「それな」
一花:「かわいいことってなんだよw」
りの:「語彙力なさすぎ」
瑠璃:「わかる」
りの:「ありがとうしか言えねえのかよw」
【一日目・女子のライングループ②】
瑠璃:「めっちゃ可愛い子きた!」
さくら:「ね」
瑠璃:「おんなじクラスでマジ最高」
さや:「それな」
瑠璃:「いいにおいもするしw」
さや:「さやそろそろ風呂だからじゃ」
さくら:「おけ」
瑠璃:「ういー」
【一日目・女子のライン③】
さくら:「瑠璃きらい」
さや:「わかる」
さくら:「なにが可愛い子好きだよ」
さや:「てか匂いフェチきも」
さくら:「まじそれ」
さや:「自分の匂いがくさいんじゃないって思ったわ」
さくら:「w」
【一日目・女子のライングループ④】
真衣:「ゆうすけが転校生可愛いってラインしてきた」
さや:「うわ」
真衣:「全部取られた!」
ゆい:「あいつしめようぜ」
真衣:「絶対ゆうすけの目につかないようにしてやる」
さや:「明日何する?」
ゆい:「ばれないやつ」
真衣:「上靴かくそー」
さや:「そんなんでいいのw」
ゆい:「そうだよw」
真衣:「じゃあ移動教室の時陰キャに鍵占めさせよ」
さや:「おけ」
ゆい:「あの芋女ね?」
真衣:「うんw」
さや:「明日楽しみだわw」
【二日目・移動教室】
先生:「あれ?櫻井さんは?」
さや:「私が探しに行きます!」
先生:「じゃあお願いしようかな。よろしく。」
(教室を出る)
(ゆいのいる教室へ行く)
さや:「あんた、先生にもいないこと認知されてなかったよw」
真奈美:「あ、」
さや:「転校生じゃないのにねぇ」
真奈美:「あ、こ、んな」
さや:「なんか文句あんの?」
真奈美:「う、」
さや:「鍵貸せ!」
真奈美:「は、い」
(鍵を開ける)
さや:「ゆいちゃん!」
ゆい:「さやちゃん!」
さや:「真奈美ちゃん、あなた最低!」
ゆい:「いいんだよ!全然!私がロッカーで教科書とるの手間取っちゃってたから気づかなかったんだよ!」
さや:「それだとしても!」
真奈美:「あ、、、」
ゆい:「このことは誰にも言わないで!」
さや:「は?」
ゆい:「真奈美ちゃんが悪いみたいになっちゃうじゃん!」
さや:「え?だって100パー真奈美が悪い、、」
ゆい:「わたし、知ってるよ?」
さや:「え?」
ゆい:「あなたたくさんのグループでいい顔して頑張ってること!」
さや:「は?」
ゆい:「どれがほんとのさやちゃん?」
(スマホの写真を見せながら)
ゆい:「この時のさやちゃん?それともこの2人だけで会話してる時のさやちゃん?それとも真奈美ちゃんを使って私を陥れようとしている時のさやちゃん?どれ?」
さや:「そんなこと言われたって、」
(筆箱から取り出したカッターでさやの手を刺す)
さや:「いっ!いやああああああああ!」
ゆい:「はあ、、、、」
さや:「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
ゆい:「今の私とあなた、最高にかわいい!」
さや:「え?」
ゆい:「あなたはおびえている表情が可愛くて、私は正義を突き通しているところが最高にかわいい!」
真奈美:「いやああああああああああああああああああ!」
ゆい:「どうしたの?私言ったよね?かわいいことがだあいすきって!」
「こ、こんにちは。これからよろしくお願いします。」
「お名前言ってもらえる?」
「あ、桜あいです。」
「期待させんなよまじでw」
「それなーめっちゃブスでデブw」
「俺、名前見て期待したけど顔と体型名前に合ってなさすぎw」
(あーあ。昨日見た映画みたいに、私が美人だったら嫉妬されて、いじめられて、私が逆襲してってできるのに。)