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僕は文豪。第一部、小説家志望の僕を「四十代無職」にカテゴライズしないでくれっ、僕は小説を書きたいから働かないだけだっ!!  作者: 高口爛燦
第一章 僕の決意。―僕は絶対に売れっ子作家になってやるっ!!―
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第九話 僕は同人誌即売会イベントのことを、僕は、家族には全て『出展会』と呼称する

「八月後半、二十三日。その日曜日には、また出展会があるのだ」

 日本最大の同人誌即売会が終わって、その翌週の日曜日の二十三日だったよな、確か。その、僕がサークル参加する創作系の作品に特化した同人誌即売会のことだ。


「、、、そうなんだ、兄さん」


 僕は、この兄はその創作系同人誌即売会に出展するのだよ。だから、今修羅場OK? 我が弟よ。

「うむ、弟よ・・・!!」


第九話 僕は同人誌即売会イベントのことを、僕は、家族には全て『出展会』と呼称する


 平たく言えば、僕が弟に言った『出展会』とは、港湾地区にある国際展示館見本市会場という施設で開催される、創作系に特化した創作系オンリーの同人誌即売会のことだ。


 僕が弟に言う『出展会』。今僕の目の前にいる弟や、両親には『同人イベントに行ってきまーす』って直に言うのは、ちょっと恥ずかしくて気おくれするだろ?だからだよ。


 だから僕は、いつも家族には、僕の基準として、僕は同人誌即売会イベントを、『三日間に及ぶ日本最大の同人誌即売会』も『いち』も、『とれ』も、『くり』、『みみ』も、僕のサークル出展が決まっている『創作系に特化している同人誌即売会』も、僕は、家族には、『同人誌即売会イベント』のことを、全て『出展会』と呼称する。


 もちろん『企業のみ参加となる出展』の『即売会』も、同じくだ。

「~♪」

 僕はその、創作系同人誌即売会イベントで、僕は自分の書いた小説を配布するのだよっ、弟よっ!! わっはっはっはっは・・・っ!!

 そこで僕のブースは黒山の人だかり、むふむふふふ―――。そして僕の作品は大注ー目!! 僕の小説は偉い人の目に留まり、、、そして商業デビュー!!

 むふーーーっ。むふっぐふふふふ―――っ♪ 僕は内心。心の内で、高らかと大笑い。

 僕が一般参加する『日本最大の同人誌即売会』を挟んで―――、

「あと三週間か―――♪」

 ―――、なんて愉しいんだー。僕は想像力フル回転。


 そうさ、僕はこれから、八月二十三日開催の『創作系に特化した同人誌即売会』のサークル参加に向けて、パソコンの中の文章を印刷して、画用紙で表紙を作り、糊と頁を貼り付けて、、、。日程的に―――。うん、今回も、自分自身で決めた締切日までに、できそうだ。

 僕は印刷所には原稿を持ち込まないよ?だって、印刷代がかかるし。本当は印刷会社に僕が書いた小説の原稿を持ち込みたいけどね。お金ないし、僕。


「じゃ、兄さん」

「あ、うん弟よ」

 僕が頭を使って想像を巡らしている間に、弟は玄関から帰っていった。


 弟が帰り、日付が変わった頃。僕はまた、ネット上で投稿小説を公開するウェブサイトを閲覧していた。

 僕の好きな作家さんの連載小説があがる時間だからだ。


「書けよ、書くんっウェブ小説を読んでたら、締切に間に合わないよっ」

「ううん、締切日は間に合うさ、書くん。ウェブ小説を読めば、頭すっきりきっと執筆の効率も上がるよ」

 僕は、自分で自分につっこみ。締切の日というのも、『僕の中での』、決めた日にちだし。

「っつ」

 ということはーーーっ!! まだ大丈夫っ、ってことだよね、製本作業しなくてもっ!!

「・・・」

 ほんとは、そんなに僕に残された時間はないんだけどね、でも、読みたいでしょ?Web小説。

「読むなら今でしょ、書くん」


 ぶつぶつぶつ・・・っと、僕は―――。

 投稿されていた最新話の、台詞『』と、情景()を、また口に出して読み始めたんだ―――。


///


「ふぅ~」

 僕は小説投稿サイトのブラウザを閉じた。


「えー、ただいまの時間は、午前二時四十八分、です」

 僕は、誰言うとなく独り言。


 いや~、読んだね。読んでしまったね。『五世界』が舞台の作品以外にも、いろんな投稿作家さんの作品を読んでしまったよ。

 で、気づけばもう、日付の変わった午前三時前だ。僕の弟は、『早く寝なよ、兄さん』って言ってたけど。

 今日は、日付の変わった今日は水曜日だ。つまり平日。でも、僕は、毎日が日曜日みたいなもんだ―――、いやいや違う、間違えた。

「♪」

 小説家の僕にとって、毎日小説を書き、八月二十三日に開催される同人誌即売会に向けて、執筆と製本作業を急ぐ僕にとっては、日曜日なんてものは存在しない。

 小説家たる僕は、毎日が多忙なんだ。

 でも、僕は弟とは違い、つまり組織じみた会社などという構成員たる会社員ではない僕には、『明日出勤なんだよ、もう寝るわ』などという概念などは微塵も存在しない。


「だから―――僕は、」

 遅起き、朝寝は普通ですー、まったく問題ありませーん、という意味だ。

 今は、八月二十三日に開催される出展会への準備、つまり執筆と製本作業だね。それに忙しいから、今から僕は寝るけどね。

 クーラーがんがん。僕は、半袖短パンで―――、僕は枕に顔を埋める。

「すんすんっ、むほーっ」


 僕の、―――自分の匂いって、なんかいいよね。きっと他人には臭いんだろうけど、自分の臭いは、なんか嗅いでも、感覚的には全然平気っしょ?


 枕に染みついた自分の頭の匂いに包まれながら、僕は、ベッドにごろん。

「―――」

 もう一度、今度は自分の電話で、さっきパソコンから閲覧していたウェブ上で、作家さんが自筆の小説を投稿する小説投稿サイトにアクセス。

「ほんと便利になったよね。ほんの少し前までは、パカパカのフィーチャーフォンでさ。写メとモードぐらいの機能しか、使わなかったような気がするよ、僕」

 あとは、弟が繋いでくれた家のネットで調べものをして。

 今でもそれはするけど。僕のお金と、今この僕が手に持っている電話も親が払ってくれている。


 当然だ、僕は四十六歳だけど、子どもはいくつになっても、親の子なんだからさ。

「・・・」

 僕は、右手に電話を持ち、指で画面を操作しつつ、サイトの新着小説一覧に。いったいどれだけの小説が、『ここ』にはあるんだろう。ま、上に投稿作品数の数字は出ているけどね。

 いったい。最初に投稿された小説って2000年ぐらいの作品なのかな。西暦2000年、つまり平成十二年かぁ。僕がまだ二十代前半の頃だ。

 ま、僕はそのとき絶賛書いていたよな、既に小説を。

「―――、、、」

 もし、そのときにアカウント取って、このサイトに登録して、そのときから投稿していたら、なにかが変わっていたりしたのかなぁ・・・僕。

 まぁ、なんかネット上に自分の作品を出すのは怖いけど、今、ちょっと僕も出してみようかなぁ、、、なんて最近思ってしまうんだよね。


 僕は電話の画面で、その投稿小説のサイトを、上から下へ流しつつ―――。

「・・・」

 それにしても、この投稿小説のウェッブサイトは、とんでもなくものすごい数の、多くの投稿小説があるよねぇ―――、なんて、、、ついつい面白くて、、指で、ぽちぽち、、、。投稿小説を読んで、いて―――、

「zzz」

 僕はいつの間にか寝落ちしてしまったんだ―――。

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