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僕は文豪。第一部、小説家志望の僕を「四十代無職」にカテゴライズしないでくれっ、僕は小説を書きたいから働かないだけだっ!!  作者: 高口爛燦
第二章 ―僕の出陣、僕の戦いへと向かう戦士の心は昂揚感と亢奮に満ち溢れ―
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第二十六話 僕の今年の『夏の陣三日目』の『宝の地図』

「~~~」

 ふーむ。ぺらぺら、ぺらぺら―――。まず初めは三日目の白地図にチェックは入れず、カタログのサークルカットを見つつ、今年の夏の陣の三日目の傾向を探っていく。

 カタログを見ることしばし―――、僕は、ふーむ、と腕を胸の前で組む。


第二十六話 僕の今年の『夏の陣三日目』の『宝の地図』


「やはり、今年も―――」

 僕の、僕は、僕が贔屓にしているサークルさん達が、どちらに多いか、見比べ、、、

「―――“どちらか”と言うのはあれさ」

 僕は、誰言うとなく、むしろ自分に言い聞かせるために独り言を喋っているんだ。


 今年の夏の陣三日目も、僕が『東』から一番に突撃するのは、確定している。

 “どちらか”と言うのは、『東』の『1~3』か『4~6』のどちらを、先に行くかだよ。僕が最初に突撃するのはーーー、

「やっぱり『1~3』だね・・・っ!!」

 僕の征くべきは、やはりそっちだ。


「僕は『東の1~3』に突っ込もうっ、初めは・・・っ!!」

 となると、まずは―――ふむふむ。

「―――」

 確か、東館に突っ込むと、まずは一方通行なんだよな。まずは、海側まで館の中を突っ切らされて、シャッターの手前の館内で左右と外に振られる。

 う~ん。


 っつ!!

「おっとっ。征きかたを考えるのは、後だ」

 まずは、白地図に、僕が訪れるサークルさんをチェックしていこう。

 ぺらぺら―――、

「(じぃ―――、)」

 僕は、気を取り直してカタログの、三日目の初めのほう『A』。その枠、つまりそこの『A』の列のサークルカットを、穴が開くほど見詰め、、、


 シュッシュッ、っと蛍光ペンで、白地図に、僕が贔屓にしているサークルさんの出店ブースをチェック。

 続いて、シュッ、っとまたチェック。『¬』の字型のようになっている『A』のカベや、シャッターのサークルさんのうち、僕が好きなサークルさん。僕が、訪れようと思うところのサークルさんの、白地図の枠に、蛍光ペンと黒のボールペンで描きこんでいく。

「よしっ『A』はOKっ書けたよっ僕♪」


 続いて『C』のブースだよ。

「ふんふんふーんっ♪へいへい♪」

 『C』に配置されているサークルさんというか絵師さんもまた有名で高名な方々だよね。小説家の僕が書いているような、ライトな小説の挿絵を担当している絵師さんもいれば、ゲームの挿絵とかをされている方も。

「僕大好きっ♪」

 でも、人気が出ちゃって、カベやシャッターに移動しちゃう絵師作家さんもいるから、そっちに移っちゃったら、激戦区に僕も突っ込み。

「ふぅおおおおおっ!! そっち移っても、僕も絶対に毎回行くんだからねっ諦めないよっ僕!!」

 僕は、カベの向かい側の『C』の列。そこの白地図の〼を、蛍光ペンで、

「はいここ。はいここもぉ―――」

 僕は、カラフルにチェックをつけていく。


 ここは、、、『C』は激戦区だよね。ちょうど、カベやシャッタークラスのサークルさんの物凄い人数の戦士達の待機列と、行き交う戦士達の通り道になる場所だ。

 だから、『C』のサークルさんに並ぶ戦士達の待機列の『横』と、征き交う戦士達の『縦』が交わる場所でもある―――。

 僕の心の嬉しい叫びっ♪

「ふぉおおぉぉぉおおっ♪」

 以前僕は、その満員電車も生ぬるいほどの混雑ぶりの三日目の十時過ぎの『C』に征くとき、その辺りで、足が浮いて流されたことがあるんだよね。そう、出腹(でっぱら)な僕のような体格の人もそうなってさ。そのとき僕は、危うく宝の地図を落としそうになっちゃったよ。


 きっと僕と同じような体験をした人もいっぱいいるはずさっ。

「でも、やめられないんだよね。だって楽しいもんっ即売会は・・・!!」

 僕は、独り言を、誰言うとなく呟きながら、蛍光ペンでチェックを入れていく―――。『C』の中にある、僕が毎回贔屓にしていて、僕は一番初めに、館内を征き交う黒山の人だかりの戦士達の群れに突っ込み、訪れる絵師さんのサークルさんに、僕は蛍光ペンでチェックを入れた。


 あとは、僕の目に止まった美麗なサークルカットのサークルさん。白地図のそこの〼に、蛍光ペンでチェックしていく。

「今回の夏の陣も、勝ちたい。その戦利品を手に入れて、僕は―――、」

 そして、僕は、白地図を取り換えて東館の『4~6』の、それも、その『シ』から蛍光ペンでチェック作業を進め―――。

 結局『東1~3』の『宝の地図』は合計二十一のサークルさん。『東4~6』の『宝の地図』は合計十五のサークルさんに、マゼンタ色の蛍光ペンでチェックを入れたんだ、僕は。


 そのサークルさんを訪れて、僕が何を買うかも、あとで、絵師さんの公式サイトでチェックしておかないとね♪

 ま、僕の場合は大抵『新刊セット』と『新刊単品』そして、タペストリーと、コップや湯呑ぐらいしか買わないんだけどね♪

 抱き枕カバーも、中々捨てがたい。ほんとにいいよね、あれ♪

「ぽふーぅ・・・っ///」

 だってさ、ヒロインと僕の心の繋がりを感じるんだもん・・・っ///


「よしっ、終わったよーっ。『東』のチェックは終わりっ♪」

 さーて、次は♪

「『西』だよーっ」

 西館の下って、東館の『長方形』と違って『コ』の字型の建物の造りなんだよね、なんでだろ? 僕はそこまでは知らない。


 ぺらぺらっ、―――っと、僕はカタログの後ろのほうのページを捲り、

「三日目の西は、っと―――」

 おっ。僕の予想通り―――、僕の予想は当たった。今年の夏の三日目の西も、音楽CDのサークルさんがいる。

「執筆のためなのさっ」

 うんうん、と僕は頷き―――、蛍光ペンで、西の白地図にチェックを入れていく。カタログの中の、『音楽系』のサークルさんに割り振られたエリアを読み終える頃には、僕の西の白地図は宝の地図に様変わりしていたんだ。


 つまり、僕は自分の小説を執筆するときは、そのシーンに合っていると思う音楽を聴きながら、執筆することもあるんだよ。執筆するときの雰囲気づくりは大事なのさ、僕は。

「ふふん♪」

 もちろん僕は、執筆のための『教材費』として、父さんや母さんに相談して僕は、その音楽CDを買うための、資金を調達しているってことだ。

 よーしっこの音楽CDを聴きながらだと、いい作品が、シナリオが書けそうだってねっ♪


 僕は、さっきチェックを入れた三日目西の宝の地図に視線を落とし、

「・・・」

 もちろん僕が、チェックを入れたのは、僕が当日に訪れる作曲家さん達の個人サークルだけじゃない。

 今回の三日目の西には、僕と同じ小説家さん達の、個人サークルも多く出展する。

「―――」

 僕は、自分で思うことじゃないけれど、真面目モードになり、

「先生―――、いや師匠」

 また貴方さまのサークルに訪れさせて頂きます・・・!!

「、、、」

 って、師匠って言っても、僕の正式な師匠ではない。僕が『勝手』に自分の中で、心の内で、『師匠』と称させて頂いている、作家さんの個人サークルだ。もちろん、その作家さんには、僕は伝えていないけどね。

 『師匠』なんて呼ぶには、全然、売れない鳴かず飛ばずの僕が執筆した僕の作品では、僕では―――・・・。

「・・・」

 まだ、僕の実力なんかでは、烏滸(おこ)がましいから。

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