#5 誕生日
今日、11月11日
世はポ〇キーの日とやらで朝から賑やかだ。
そんな今日は私の誕生日。
毎年誕生日プレゼントがポ〇キーが大半で寂しいが、友人が誕生日を覚えてくれていること、私のために何かしてくれることは凄くありがたい事だよね。
毎年、小学生の頃は嵐の家で夜ご飯をご馳走になりそこからパーティをするのがお決まりだった。
今日は日本に帰ってきて初の誕生日、もしかして、もしかするのかな?
「おはよう」
「おはよ」
いつも通りの寝癖と眠そうな顔で嵐がでてきた。
何か言うことは???って言いたいところだが、ここはあえて覚えてるかを試してみよう。
言われなかったら傷つく癖に、バカだな私。
「今年もポ〇キー貰うんだな」
「覚えててくれたんだ」
「まあ、毎年パーティしてたら忘れないわな。」
こんな話をしていると学校に着いた、
さあ、今日はいくつ貰うんだろうな。
放課後、いつもの帰り道で
「今日7時に俺の家な、忘れるなよ」
「毎年毎年嵐ママには感謝だねほんとに」
「待ってるぜ、じゃあまた後でな」
7時になる少し前に嵐の家に着いた
インターホンを鳴らし、出てきた嵐の姿を見て驚いた
「なにその格好!?」
「え、いつもこうだけど」
なんと嵐がエプロンを付けていた、
今年はなんと、嵐ママの料理ではなく嵐の料理だ。
なんでも、両親が仕事で帰りが遅い時に、長男の嵐はよく料理をするので、得意だとか。
私の知らない嵐の姿がまだあるのかな。
そんなことを考えていると料理ができあがり、小学生以来の誕生日パーティが始まった。
「美咲、ハッピーバースデー!」
ご飯を食べ終わり、おやつを食べながらテレビを見ていると、急にそう言われ
嵐からプレゼントを貰った
「開けていい?」
「どうぞ」
なんと中には、小学生の時の美咲と嵐が写っている写真が、フォトフレームに入っていた。
「懐かしい!!ありがとう!!」
アクセサリー類かなと思っていたが
意外なものにビックリ。
ちゃんと私との写真を残していてくれたことが嬉しい。
そうして誕生日パーティが終わり、夜遅いからと嵐ママが嵐に、送って行ってあげなさいと言ってくれて
2人で外を歩いていた
「あのさ」
嵐が急に立ち止まった
「俺は小学生の頃からお前に隠し事をしてた
1度しか言わないから聞いてくれ」
心臓がうるさい。もし次に言われる言葉が私の理想通りなら…
「俺はお前が、小学生の頃からずっと好きだった
お前が引っ越す日、伝えたかったけど言えなかった、でも俺の気持ちはずっと変わらなかった
美咲、俺はガキの頃からずっと、お前が好きだった」
ずっと言われたかった言葉。ずっと諦めかけていた言葉。
言いたかった言葉が、涙になって溢れてくる
「私も、ずっと好きだった。」
唇が触れ合う。強く抱きしめられたまま、このままでもう少しだけ。
「美咲、俺と付き合ってくれ」
黙って頷くことしか出来なかった。でも確かにわかったお互いの気持ち。
8年越しの恋が、今恋人という確かな名前を得た。
私たちの恋は、まだ始まったばかりだ。




