■第二章 三部 あらすじ■
※二章第三部(二章038bから二章054bまで)のすべてのあらすじとなります。
まだ読んでいない方は、その点をご了承ください!
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第二章 三部 あらすじ
十一次遷移後のボイドにて、アレクたち三人は特異点調査を続けていた。特異点データの取得は順調そのもの。
任務を終えた空き時間を利用して、アレクはセニアを暁の街に案内する。アレクの紹介もあり、セニアは街の人と打ち解け、ボイド世界を楽しんだ。
◇対応話
二章#038b 荷馬車
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二章#039b 暁の街とセニア
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/67
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二〇九四年の現実世界、四〇三号室にアレクは呼ばれた。理由はサプライズの誕生日プレゼント。
現実世界の介入に取り組むロラ(AIオーロラ)が『ホログラム実体化装置』を彼に贈ってきたのだ。
ホログラム技師のマヤ博士は新しい技術に大喜び。
現実世界で実体を手に入れたアレクを、マヤとセニアは外の街に誘う。見た事のない世界にはしゃいだアレクだったが、マヤが立ち寄った場所にて彼女の複雑な思いを垣間見る。
◇関連話
二章#040b プレゼント
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二章#041b A.D.2094
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四〇三号室でうたた寝をしてしまったアレクは、マヤに呼ばれる。彼女の自室兼研究室『五〇四号室』にて、ホログラム工学でつくられた屋台と味噌ラーメンを見せられる。
アレクは味噌ラーメンを食しながら、酒癖の悪いマヤと過ごした。
◇関連話
二章#042b マヤの部屋
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特異点のデータ収集が進んでも分析結果に進展はなく、ミラージュメンバーは困り果てていた。残る希望は調査が進んでいない街の城『エオスブルク城』。
そんななかロラはアレクに対し「聖堂にきてほしい」旨を伝える。
『暁の街』エオスブルクの女神を演じているロラは、女神エオスとして聖堂に集まった民や、聖職者たちに言う。
──"選ばれし者"が現れた。彼はこの聖堂にいる──
ロラが独断で行ったこの発言は、アレクを為政者たちに特別視させ、城内へ引き入れようとするもの。アレクはロラが名前を口にする直前で押し留める。目立つ事を避けたいがためだ。
だがときすでに遅し、聖堂と城は"選ばれし者"がアレクであると特定。"女神エオス"の意思を斟酌し、翌日、アレクの家に使者を送った。
◇関連話
二章#043b 突破口は
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二章#044b 神託の行方
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アレク、そしてミラージュは入城を決意する。アレクはセニアを『護衛者』として付き添わせエオスブルク城に入った。
城内、謁見の間。アレクたちはエオスブルク城の王、エドモントと出会う。そこには『暁の戦士たち』のひとり、ラルフもいた。
同部屋にいる宰相と尚書官がアレクについて言い争うなか、エドモントは二人をとめ、アレクに言い渡す。
「暁の戦士たちの後継者になってほしい」と。
ラルフに同行しようとした瞬間、彼はセニアを見て"意味深な発言"をする。
◇関連話
二章#045b エオスブルク城
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/73
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なんとか誤魔化したアレクとセニア。特異点調査も影で行いつつ、ラルフとともに『共同部屋』に入る。
しかし、そこにはラルフ以外の『暁の戦士たち』はいない。
いや、アレクはこれまでラルフ以外の『戦士たち』を見たことがなかった。
ラルフは、真相を語る。
実はラルフ以外の『暁の戦士たち』は黒魔術団によってすでに死んでいた事。
そしてある出来事から、ラルフは黒魔術の娘セニアを気にかけており、衛兵から信用を失っている事を。
そのうえでアレクはラルフのもとで『戦士になるための鍛錬』を受け入れる。また、ラルフには一番弟子がいる事もわかった。
ある吹き抜けの回廊にて、ラルフは『人物』と話し合う。
ラルフはセニアの正体が黒魔術団の娘だと察していた。アレクが怪しい事も。
人物に猶予を求め、"もしもの時"について約束をした。
◇関連話
二章#046b 廊下
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二章#047b 戦士ラルフ
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二章#048b Colonnade
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三日目の鍛錬を受けるためにアレクとセニアは街の中通りを歩いていた。その途中でロラと合流する。
アレクは近ごろのロラに違和感を感じていた。いまの特異点データはロラを経由して得ているのだが、情報量が急に減っていたのだ。
しかしアレクの問いに、ロラはぎこちなく否定するだけだった。
共同部屋でラルフと鍛錬を続けるアレク。休憩時にラルフの剣や魔術について知ったり、彼の昔話をきいたりした。会話のなかで、アレクは自分を強くしたいと思った。
現実世界にてマヤから、アレクが暮らすボイド世界の『魔術』についての分析結果が伝えられる。そこには、アレクの魔術札とラルフの魔術が同種のものという事実もあった。
鍛錬のためにラルフと会ったアレクだが、ラルフは彼に"贈り物"を渡す。
それはアレクの剣。『札術増幅剣』だった。
◇関連話
二章#049b 中通りにて
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二章#050b 鍛錬
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/78
二章#051b 魔術札のカラクリ
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/79
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木刀と札術増幅剣での鍛錬が続く。アレクの剣術や身のこなしは明らかに上達していた。
そんなある日、共同部屋を城の王エドモントが視察する。聞くに同行の尚書官が提案したそうだが、当の尚書官の老人は真っ向から否定。
エドモントと尚書官はラルフの鍛錬を受けるアレクを眺め、満足したのか部屋を去っていった。
◇関連話
二章#052b 視察
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/80
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十三次遷移後ボイドの山林地帯にて不審な信号を見出したミラージュは、アレクたちを調査に送った。アレクの事情もありエオスブルクから徒歩の移動になる。
アレクたちは小川やネモフィラの丘で休憩を取りつつ目的地に向かう。
目的地周辺で見つけたのは自動車の轍。轍はネモフィラの丘まで伸びており、そこには乗り捨てられた軍用車両があった。
◇関連話
二章#053b 空色の遠景
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現実世界、VRA(ボイド調査局)ビルの廊下。元ミラージュ隊員の男たちは"ある噂"を話していた。
『局長ルイがミラージュから奪ったキャスケットが人知れず稼働しているらしい』
噂話のさなか、元ミラージュ隊員を雇うルイと鉢合わせする。噂話は切り上げられた。
暗い部屋には円形の台があり、AIオーロラことロラが囚われていた。そこに近づく『人物』。人物は定期的にロラを脅迫していた。
顔立ちを認識できないロラは人物に正体を訊ねる。
答えを言わず、人物は暗闇に消えていった。
◇関連話
#054b 予兆
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