■第一章 あらすじ■
※【一章のすべてのネタバレとなります】
まだ読んでいない方は、その点をご了承ください!
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第一章 あらすじ
女神エオスを信仰し、剣と魔術が存在する『エオスブルク』に、ひとりの少年が暮らしていた。
二年前に母を亡くした孤児、アレックス。あだ名は『アレク』。
魔術札を駆使して街じゅうの商店を手伝い、孤独のまま生きている。亡くした母親へ罪を償いたいがために。
だがその日々も、すでに限界を迎えていた。
◇対応話
一章#01a 暁の街と少年
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/1
一章#02a 遭遇
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/2
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そんなある日、アレクは『黒魔術団』の少女と遭遇。彼女の落とし物を拾ってしまう。黒魔術団とは街の敵。正体も目的も不明な集団だ。
アレクは少女の攻撃をうける。
逃げるなか、味方である衛兵団や街の英雄『暁の戦士達』所属の剣士、『ラルフ・ドーン』が現れる。戦闘により少女は逃走した。
衛兵やラルフも去った裏路地にて、アレクは少女の落とし物の光に包まれ、エオスブルクから消滅した。
◇対応話
一章#02a 遭遇
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/2
から
一章#09a 消滅
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/9
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少女、『セニア』は、装置のなかで目を覚ました。
セニアは改めて実感する。エオスブルクは『幻の世界』であると。
エオスブルクの正体は、セニアが暮らす西暦二〇九四年の世界を管理する汎用AI、『オーロラ』の中にうまれたバグデータだ。
四五年前に世界を襲った『太陽嵐の厄災』により、人類がオーロラに介入できる領域は、オーロラを破壊し続けるエオスブルク、正式名『ボイド』だけである。
VRA(ボイド調査局)に所属する潜入部隊『ミラージュ』は、エオスブルクで黒魔術団と敵対視され、VRA上層部からは縮小を命じられながら、細々と調査を続けていた。
今任務も成果はなし。セニアが自身の部屋、『四〇三号室』で身体を拭く最中に、街から消滅したアレクが突如出現した。
◇対応話
一章#10a Casket room
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/10
から
一章#12a 再会
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/12
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アレクは、ミラージュ司令官『ハワード』や『マヤ博士』からエオスブルクの真実とオーロラについて知らされる。動揺が積み重なり、さらに驚愕の事実を知る。
『アレクが生きる目的だった、死んだ母はもとから存在しない』
アレクがいまも生きる理由は、死なせた母への罪滅ぼし。病気にさせ、救えなかった母に対する思いだけだった。
アレクは慟哭した。
◇対応話
一章#15a 極光の回廊 Ⅰ. AURORA
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/15
から
一章#20a 〜返してくれるひと〜
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/20
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夜。セニアはアレクに謝ろうとしていた。母親を真の意味で失い、慟哭したアレクを怒鳴ったこと。
セニア自身も孤独を感じ暮らしていた。彼女の義理の父親はハワードだが、セニアが慕うのは、出会えない母親のAIオーロラだけ。
ふたりの境遇はどこか似通っており、セニアはアレクの前で謝る。
喧嘩ののち、ふたりの距離は近づいた。
◇対応話
一章#22a Re-Debriefing
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/22
一章#23a 喧嘩
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/23
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セニアの部屋、四〇三号室でアレクは、エオスブルクに帰りたい気持ちが膨んでいく。そんな中、エオスブルクつまりボイドが急激な変化、『遷移』をおこした。
ミラージュのメンバーが部屋を去った僅かな時間、アレクは思いがけなく街へ帰る。
しかし、暁の街エオスブルクは、すでにアレクが暮らしていた街ではなくなっていた。
◇対応話
一章#26a 消失
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/26
一章#27a アカツキ ノ マチ/あるいは少女の決心
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/27
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抜け殻のようになったアレクは自宅に帰る。そこには、変化した世界でも『生き続ける』、母との思い出の品があった。
アレクは、変わり続ける街エオスブルクと、二〇九四年の世界の共存を目指す決意を抱く。
◇対応話
一章#28a 一歩
https://ncode.syosetu.com/n3531ej/28