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備忘録ライブラリ(旧題 test)  作者: バナセル
第二章 備忘録ライブラリ 〜第二章#020bまで読んだ方向け〜
10/28

◆グラフあり◆【いろいろ細かすぎる】用語解説

この用語解説は、細かく書きすぎてしまいました。

大まかな用語集(https://ncode.syosetu.com/n6974dy/1/)

でも充分かもしれません。

■ 用語解説


◇オーロラ(AI)

西暦二〇九四年の現実世界を支える汎用型のAI(人工知能)。

厄災前の国際連合が発注。製造会社は、当時世界の覇権を握っていたIT企業『ミンカル社』。

二〇四九年の『太陽嵐の厄災』にてオーロラは破損、停止した。自らを修復し再起動したものの復旧は不完全。人類はオーロラに介入する術を失っていた。

その後、オーロラの内部に『ボイド』がうまれる。オーロラは刻一刻と壊れていく。

─────────────

アレクの初任務では、ボイド世界エオスブルクに現れた『女神エオス』がオーロラなのかどうかが調査された。




◇『太陽嵐の厄災』

大規模な太陽フレアによる、地球全体を覆った磁気嵐の災害。

世界の広い範囲で、鮮やかなオーロラ(極光)が観測された。

電子機器や、燃えやすい二次電池に頼っていた人類は甚大な被害をこうむる。

あらゆる情報が破壊された火花と火災の世界。多くの人間が死んだが、死体の見分はもはや困難だった。

その後発生した『混沌の十ヶ月』はさらに人類を疲弊させた。




◇ミンカル社

インターネット検索事業から始まり、類まれな成長、拡大を遂げたIT企業。

CEOはテッド・クレイン。

────────────

国際政治が滞り、どの国家(G-Zero)もリーダーシップを取れないなか、手を挙げたのはミンカル社。他企業や他業種を次々に傘下に収めており、世界はミンカル社製品なくしては何も出来なくなった。

二〇四九年の『太陽嵐の厄災』で、ミンカル社の技術幹部は、ほぼ全員が死亡。CEOのテッド・クレインも例外ではない。大火災となったハイウェイにて、消し炭の死体が車から見つかっている。





発現(はつげん)

ボイド世界(エオスブルク)に出現すること。ボイドノイド(街の人々)や物体、建物など。ミラージュ隊員(ボイド潜入調査隊員)はボイド世界の壁などから殺傷武器を無理やり発現させ、使用する。

※殺傷武器(銃器)について、詳しくは最下部の

『☆ミラージュ隊員の装備、殺傷武器について』を参照。




遷移(せんい)

ボイドの文明レベルが『飛び石』的に発展すること。街の形成範囲も拡大。隊員のダイブ中の介入、時の経過が原因とされる。

遷移に巻き込まれたミラージュ隊員は死亡する。

─────────────

遷移はオーロラを『真綿で首を締めるように』破壊する。

オーロラすべてを破壊した最悪の結末を『極相(きょくそう)』という。




◇ボイド

 現在の『エオスブルク』として存在する、AIオーロラ内に発生した領域のこと。中世ヨーロッパ風の世界であり(八次遷移の頃は西暦一〇〇〇年〜一一〇〇年に相当)、一部の人々がもつ魔術(ユーティリティ能力)と助け合いにより、生活水準を向上させている。




◇ボイドノイド

 ボイドに発生する人型。つまりはエオスブルクの市民。構成データは、過去のボイドノイド一体の使いまわしや、二体以上の混在。または混合が多すぎるか新たに発現したのか不明な個体に分類される。




◇特異点

ボイド世界に時おり発現する『ボイド世界のほつれ』。

ミラージュは発生した特異点のデータを手に入れるために、ボイドへダイブする。二章第一部現在、これまで取得した特異点データにどんな意味があるのか、ミラージュは判らないでいた。




◇魔術

エオスブルクに存在する、特殊な能力。街の生活水準を飛躍的に改善、高めるユーティリティ能力である。

魔術が使えるのは市民のなかで一部。魔術が使えない人と使える人とが互いに助けあう社会が構築されている。

魔術はマヤ博士いわく、科学的なアプローチに似たものが多い。

以下、魔術の内訳。


・『発熱』

エオスブルクの世界(ボイドの世界)の構成分子、原子を強制的に振動させ発熱させる。


・『冷却』

構成分子や原子の振動を強制的に制限、または完全に止める。


・『音を出す、振動させる』

物体の密度のゆらぎをつくる(疎と密)。


・『吸着』

強制的に分子間力(ファンデルワールス力)を強める能力。

使用例

溶液の薬効を濃縮する。 薬効抽出。

強めた分子間力で物体同士を接着する。 ヤモリ型の接着作用。


・『触媒効果』

化学変化には『触媒』という『化学変化を促進させる物質』を使うことがしばしばあるが、その触媒を無視し、強制的に化学変化を行わせる能力。魔術が触媒の代りをしているといえる。


・『溜め込み』

ボイドの世界にある、化学的に純粋な物質を、魔術を帯びた物体に溜め込ませる能力。物質は液体やガス、微粒子などであることが条件。取り出す際には『崩壊』現象が起こり、一部が損失する。


・『治療』

アレクのみができる魔術。

街の住民ボイドノイドの負傷を治し、傷口を消し去る能力。負傷する前のデータに巻き戻させる。

ボイドへダイブしたミラージュ隊員 (セニア)にも有効だった。


以上。




◇キャスケット

マヤ博士が提案した、

ボイドへ潜入するためのダイブポッド装置。ダイブ対象の人間は、透けるほど薄い生地の『コネクトスーツ』を着用し、装置内の触媒液に浸る。

名前の通り、棺桶(Casket)のごとく密閉される。




◇エンゲージウェア(筋力増強ウェア)

エオスブルク(ボイド世界)ダイブ(潜入)した隊員が戦闘時、高速移動時に使用するユニフォーム。

ライトグレーを基調とした、全身にぴっちりと張り付く伸縮性のある素材。

─────────────

瞬発力、筋力のアシストを行い、常人には不可能な動作ができる。

また、『壁走りや壁への張り付き』も可能である。前述した『発現(武器発現)』の能力を調整しつつ、エンゲージウェアの筋力アシストと併用する合わせ技だ。

─────────────

意識するだけで瞬時に着用(発現)でき、コピー衣装(街の市民に偽装するための衣装)の下に発現することも可能。

──────────────

セニアが使うエンゲージウェアは、彼女が得意とする素早くしなやかな動きを最大限引き出すための特注品。前後左右、四つに分割されたミニスカート状の腰布があり、下腹部を隠している。




TCトリアージ・カテゴリー

ミラージュ隊員がボイドノイドとの接触において危険度を分類した区分。

四つのカラーで表現される。


・『グリーン』

通常状態:ボイドノイドとの敵対なし


・『イエロー』

敵対状態:ボイドノイドと敵対。『暴露』の危険低


・『レッド』

暴露の危機:ミラージュの行動の目的及び、ボイド世界の真相に迫られた、またはそれに繋がりかねない状態


・『ブラック』

想定範囲外:上記三つよりも深刻であり、どれにも当たらない。その後のボイド遷移の影響力は未知数である。




────────────────

☆ミラージュ隊員の装備、殺傷武器について


武器(殺傷武器)

ボイド世界から強制的に引き出す(発現させる)殺傷武器。(銃器、ナイフ)

武器は時間経過や受けた衝撃などで、『崩壊現象』を起こす。その強度はボイド世界と深く関連している。

 挿絵(By みてみん)

 ※タップ&最大化で拡大可能

────────────────

以下、武器の強度について記述。


#1

【古い時代のものほど崩壊しにくい】

例として、西暦一九〇〇年製の銃と西暦二〇〇〇年製の銃を同時に発現した場合、本来ふたつが同じ強度でも、古い一九〇〇年製のものが崩壊しにくい。(二〇〇〇年製の銃はすぐ崩壊する)

新しい時代であればあるほど、崩壊が早くなる。



#2

【ボイド世界の文明が発展する(遷移する)ほど、武器は崩壊しくくなる】

例えば、七次遷移後ボイドでまともに使えなかった"A年代製の銃器"が八次遷移、九次遷移と遷移事象(ボイド世界が文明を発展させる事象)を重ねるほど、崩壊現象が起きにくくなる。

また、使えていた古い年代製の銃も(実銃の強度の範囲で)強度が上がる。


※同じ武器でも”崩壊の個体差”がある。強度に余裕のある武器を使うことが基本である。


その他に、

・武器の構造が緻密なほど崩壊。

・体積が大きくなるほど崩壊。

・火薬量が多いほど崩壊。

があるが、崩壊の要因として大きいのは前術の#1と#2である。



以上。



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