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〈第一章あらすじ&登場人物紹介〉

===第一章 あらすじ===




 大華王国の貴族(シャトーア)藤咲(ふじさき)メイシアは、凶賊(ダリジィン)斑目(まだらめ)一族に囚われた父と異母弟を助けるために、斑目一族と敵対している凶賊(ダリジィン)鷹刀(たかとう)一族の屋敷を訪れた。


 貴族(シャトーア)の娘とはいえ、彼女が鷹刀一族に差し出せる対価は『彼女自身』。一度は断られたものの、総帥、鷹刀イーレオに気に入られ、家族を救い出すことを約束してもらう。




 メイシアの家族を救い出すために、状況を調査したのは、イーレオの末の息子、ルイフォン。彼は〈(フェレース)〉という名を持つクラッカーであった。彼の働きにより、斑目一族がメイシアの家族を狙った背景に、藤咲家のライバルである貴族(シャトーア)厳月(いわつき)家の存在が判明する。藤咲家と厳月家は、女王陛下の婚礼衣装担当家の座を争い、藤咲家が選ばれたのであった。




 厳月家は、斑目一族を使ってメイシアの異母弟を誘拐させ、メイシアの父に婚礼衣装担当家の辞退を迫る。だが、辞退すれば王家の顔に泥を塗ることになり、貴族(シャトーア)の位の剥奪の可能性がある。家門と愛息を天秤に掛けられたメイシアの父に、厳月家は第三の道を示す。メイシアを花嫁として差し出せば、助けるというのだ。つまり、メイシアを人質として、藤咲家への影響力を持つことが厳月家の真の目的であった。




 しかし、メイシアの父は、厳月家への返事をする前に、単身で斑目一族の元へ行き、斑目一族に囚えられている。この状況をルイフォンが「おかしい」と言う。斑目一族は、厳月家に雇われたふりをしていただけで、別の目的があったのだと推測する。当事者であるメイシアと話をすり合わせると、謎の女、ホンシュアの存在が浮かび上がった。ホンシュアの言動は、意図的にメイシアを鷹刀一族の元へ送ったとしか思えない。いったい、なんの目的で……?






===登場人物===




鷹刀ルイフォン


 凶賊(ダリジィン)鷹刀一族総帥、鷹刀イーレオの末子。十六歳。


 母から、〈(フェレース)〉というクラッカーの通称を継いでいる。


 端正な顔立ちであるのだが、表情のせいでそうは見えない。


 長髪を後ろで一本に編み、毛先を金の鈴と青い飾り紐で留めている。




※「ハッカー」という用語は、「コンピュータ技術に精通した人」の意味であり、悪い意味を持たない。むしろ、尊称として使われていた。


 「クラッカー」には悪意を持って他人のコンピュータを攻撃する者を指す。


 よって、本作品では、〈(フェレース)〉を「クラッカー」と表記する。




藤咲メイシア


 貴族(シャトーア)の娘。十八歳。


 箱入り娘らしい無知さと明晰な頭脳を持つ。


 白磁の肌、黒絹の髪の美少女。




鷹刀イーレオ


 凶賊(ダリジィン)鷹刀一族の総帥。六十五歳。


 若作りで洒落者。




鷹刀ミンウェイ


 イーレオの孫娘にして、ルイフォンの年上の『姪』。二十代半ばに見える。


 鷹刀一族の屋敷を切り盛りしている。


 草花に詳しい。


 緩やかに波打つ長い髪と、豊満な肉体を持つ絶世の美女。




草薙チャオラウ


 イーレオの護衛にして、ルイフォンの武術師範。






===大華王国について===




 黒髪黒目の国民の中で、白金の髪、青灰色の瞳を持つ王が治める王国である。


 身分制度は、王族(フェイラ)貴族(シャトーア)平民(バイスア)自由民(スーイラ)に分かれている。


 また、暴力的な手段によって団結している集団のことを凶賊(ダリジィン)と呼ぶ。彼らは平民(バイスア)自由民(スーイラ)であるが、貴族(シャトーア)並みの勢力を誇っている。



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