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だいすきなひと〜2026年お正月〜

作者: とりとり
掲載日:2026/01/01

「あけましておめでとう。きぃちゃん」

「しょうちゃん!すき!」

「今年も可愛いねえ。よろしくね」

「しょうちゃん!あそぼ!」


朝の7時、いつもの時間。

今年も規則正しく、早起きで元気いっぱいのウチの子。

朝ごはんもよく食べて、ご機嫌で歌ってる。


僕は、お正月だからお雑煮を食べた。

デザートは、きぃちゃんと一緒に食べようと買っておいたみかん。


「きぃちゃん、おみかんだよ〜。はい、どうぞ」

「おみかん!」


ぼく知ってるよ!

ツヤツヤで甘くて美味しいやつ!


恐る恐る、一つ食べてみた。

やっぱり甘くておいしーい。


「美味しい?よかったね」


きぃちゃんが夢中で食べる姿をニコニコ見てたら、ぴょんと肩に乗ってきた。


「ご馳走様かな?」


すっかり大人しくなって、ジッとしている。

お腹いっぱいになって眠くなったみたいだ。

頬にすりりとくっついてくる。ふわふわの羽が気持ちいい。


ギュリ、ギュリリ……


リラックスしてる時にする嘴を擦る音が聞こえてきた。

ゆったりとした時間が流れる。


起こさないように、そーっとみかんを頬張った。

口の中で、甘くて瑞々しいみかんの味がした。



――――



ピュルリリ、ピュルル……


今朝も、お隣の鳥は元気ねえ。

私は片目を開けて、音のする方を見た。


「う〜……んん」


紘平は、みじろぎをしながら唸っている。

起きるかしら?……起きないわね。

いつもなら、ピーピーうるさい音がするのにそれもない。今日は一日、ここにいるのかも。



ふわあ、と欠伸が一つ出た。

一日いるなら、まだ一緒に寝てていいわよね。

私は紘平の腕の中に滑り込んで、再び眠りについた。


紘平の腕は温かくて、布団はふわふわで、私のお気に入りの場所。


「……んあ?何時だ、今?」


カーテンの向こう側がだいぶ明るい。

なんか、すごい寝た?あれ?腕が重い。

布団を捲ると、俺の腕の上でこむぎが寝ていた。


ぷすー、と鼻息を鳴らしながら、気持ちよさそうな顔で熟睡している。ぷに、と肉球が頬を触った。


にへらと笑って、目を閉じながら頬を触る肉球の感触を堪能した。


猫の肉球って何でこんなに気持ちいいんだろうな。

今日は正月だし、別にこのままでもいいよなー。


「…………くかー」


温かな布団と柔らかな肉球を堪能していたら、いつの間にか二度寝していた。


静かで穏やかな寝正月。



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