手得
ここ何書けばいいの?
とりあえず登場人物についてでも書いとく?
主人公・・・名前は「綾川 掌」!哀〇翔さんみたい。もうそろ高3になる高2の男子!部活入ってない!絶賛2月!身長174cm!体重68kg!ちょい筋肉質!髪は黒!
謎の男・・・22歳!名前はまだ!身長181cm!体重71kg!細身!髪は赤!五〇悟+赤〇業みたいなイケメンを想像して!
何もない──。
手を空に翳しながら、ふと頭にこの言葉が浮かんだ。
そう、僕はやりたい事も、成りたい職業も、人並みの欲望も、何も無い。
別に中二病と言うやつではない。たぶん…
進路相談の後だったので、将来のことばかり考えて、何もない自分に嫌気がさしている。
高校を出て大学に行って、卒業して、就職して、結婚して、そのまま人生を終えていく。この普通すら面倒くさい。
大学なんて行っても金がかかるだけ、勉強だって面倒な割に将来は役に立たない、就職しても嫌なことを淡々とこなすだけ、結婚だって他者に気を遣いながら生活しなければいけない。
考えるのすら面倒になってきた辺りで家に着いた。
「ただいま」
この挨拶も普通。家に帰っても何もない…
……。
本当に何もない…。
え…?何もない…?なんで?え?
家の扉を開けたら、普段あるはずの玄関も、玄関を入ってすぐの階段も、奥のリビングも、右手のトイレも、父の書斎も、2階も、父も母も妹も、ペットのコジマも、何も誰も何もない。
頭が真っ白になる。
「なにこれ…どういうこと…?」
脳を介さず言葉が勝手に口から溢れ出る。
あ、電話
発言と同時にこの考えが頭をよぎる。
「この電話番号は一」
え、なんで?
戸惑いながらも次は父にかけてみる。
「この電話番号は一」
その先は聞きたくない。
少し泣きそうになりながら妹にかけてみる。
「プルルルルル…プルルルルル!!」
「ガチャッ!」
出た!少し安堵しながら、妹に声をかける。
「おい、今どこ!?」
「家ん中が何も無くて、父ちゃんも母ちゃんも電話繋がらないんだけど!」
「「こんばんは」」
だれだ…?ていうか、今、近くで…
「うわぁっっ!!!」
目の前に赤い髪の男がいた。いつから?さっきはいなかったのに、どこからきた?てかだれ?怖い怖い怖い怖い怖い
手が震えて、声も出なくなっていた。ただ恐怖している自覚だけがある状態だった。何も出来ない…。
「これ妹さんの携帯ね、いる?」
話しかけてきた─
どうしたらいい。こいつが原因だってことは分かる。
迂闊に返事ができないが、返事をしないとどうなるかも分からない。
「あ…う…」
声が出ない、恐怖で全身が震えている。とりあえず頷こうにも身体も動かない。
「いらなそうだし、これも消しとくね。」
これ"も"?
やっぱりそうだ…こいつが家も家族も消した張本人だ。
どうやったかとかどうでもいい。
ひたすらに悲しみと怒りが湧き上がってきていた。
「全然喋んないね。もういいかな?」
そう言いながら、ソイツは左手を僕の方に伸ばしてきた。
咄嗟に手首を掴んで、抑え込もうとした。原理は分からないが、この左手で何かをしようとしたと思ったのだ。
ただ、力で負けてしまった。
男の左手が俺の顔を掴む。
あぁ、俺、死ぬんだな──
「さよなら〜」
赤髪の男はそう言いながら微笑んだ。
あぁクソっクソっ
悔しさが込み上げてくる。やはり、死にたくはなかった。
死にたくないということは、やりたい事があったのかもしれない。
成りたい職業があったのかもしれない。
面倒くさがらずに、やれる事をやるだけで満足だったのかもしれない。
思えば今日は、変な夢見たな──
最後にそんな事を思い出していた…。
「ん?」
え?なんだ?
赤髪の男が戸惑っている?
「不気味だね。君」
そう言って僕は腹を蹴られ、後ろに飛んだ。
扉を突き破り、そのまま気を失った──。
ここも何書けばいいのか分からないの。
とりあえず思いつきでネット小説書いてみようと思った。タイトルが先ず浮かんで、そこから最終回も何となくは浮かんだけど、初っ端とか道中は何も考えてないから、書きながら考えることになりそう。
とりあえず暇な人は読んで、感想も聞かせて欲しい!