お空のともだち
雨の日はきらい
おそらのくもには2つあって
1つは はれた日のまっ白なくも
1つは あめの日のはい色のくも
まっ白なくもはいろんな子がいて
ちっちゃいのやら
ひらべったいやら
大きくふとっちょなのもいて
みんながみんなちがうかお
いつのまにやらお空にとけて
見えなくなってることもあるから
はれの日のくものほんとうの色は
水色なのかもしれないっておもう
はい色なくもはどれもおっきい
お空ぜんぶをひとりじめするほど
おっきいおっきい子もいれば
上やら下やらかさなって
たてにとってもおっきい子もいる
はい色のくもはあまぐもっていう
お空からふる雨は少しきたなくて
はい色のくもは雨といっしょだから
よごれてはい色に見えてるのかも
はい色のくももきれいになれば
はれの日のみたいにまっ白くなれるかな
まっ白くなれば雨の日のくもは
雨をつれてこなくなるかな
けれどそしたらお空の雨は
おともだちがいなくなるから
かなしくなって
なきたくなって
いっぱいふってきちゃうかな
いっぱいの雨は
みんなもかなしくて
みんなのおともだちも
いなくなっちゃう
一人ぼっちはさみしくなるから
はい色のくもさん
おねがいします
お空の雨となかよくしてね
ぼくもはい色くもさんのこと
きらいになんてならないから
空の雨ともともだちになるから
だから、ねぇ、おかあさん
雨の日にも少しぐらい
かさをささなくてもいいよね
だってみんなおともだちだから
さみしくなければ
きっとぜったい
はれの日の雲みたいに
水色とうめいにならないと思うから
はれた日のまっ白なくももきらい
そんなふうにきらってたから
おいてかれちゃったのかな