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子供向けのお話シリーズ

お空のともだち

作者: 日浦海里

雨の日はきらい

おそらのくもには2つあって

1つは はれた日のまっ白なくも

1つは あめの日のはい色のくも


まっ白なくもはいろんな子がいて

ちっちゃいのやら

ひらべったいやら

大きくふとっちょなのもいて

みんながみんなちがうかお


いつのまにやらお空にとけて

見えなくなってることもあるから

はれの日のくものほんとうの色は

水色なのかもしれないっておもう


はい色なくもはどれもおっきい

お空ぜんぶをひとりじめするほど

おっきいおっきい子もいれば

上やら下やらかさなって

たてにとってもおっきい子もいる


はい色のくもはあまぐもっていう

お空からふる雨は少しきたなくて

はい色のくもは雨といっしょだから

よごれてはい色に見えてるのかも


はい色のくももきれいになれば

はれの日のみたいにまっ白くなれるかな

まっ白くなれば雨の日のくもは

雨をつれてこなくなるかな


けれどそしたらお空の雨は

おともだちがいなくなるから

かなしくなって

なきたくなって

いっぱいふってきちゃうかな


いっぱいの雨は

みんなもかなしくて

みんなのおともだちも

いなくなっちゃう


一人ぼっちはさみしくなるから

はい色のくもさん

おねがいします

お空の雨となかよくしてね

ぼくもはい色くもさんのこと

きらいになんてならないから

空の雨ともともだちになるから


だから、ねぇ、おかあさん

雨の日にも少しぐらい

かさをささなくてもいいよね


だってみんなおともだちだから


さみしくなければ

きっとぜったい

はれの日の雲みたいに

水色とうめいにならないと思うから

はれた日のまっ白なくももきらい


そんなふうにきらってたから

おいてかれちゃったのかな

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― 新着の感想 ―
[良い点]  まっ白なくもとはい色のくも。  同じものではなく違うものとして見ているのが、なんだか新鮮な視点でした。 [気になる点] 「ぼく」はたくさん雨が降るのがいや、なのでしょうか……。 [一言…
[一言] 子どもの頃はくもって実体があるものだと思っていました。 それこそお砂糖をふったらわたがしみたいに食べられるのかな? なんて。 飛行機に乗って雲の中に入った時ショックでしたね笑。 くもにも雨…
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