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病院での苦悩ー男子小学生のおもらしー

僕の名前は太田健司。小学5年生のごく普通の男子児童…なのだが、若干変わった面もある。それは女の子のおしっこ・お漏らしに興味があるということだ。4年生の時に隣の席の女子がお漏らしして以来、変な性癖に目覚めてしまったのだ。とはいえ5年生にもなると実際にお漏らしを目撃する機会は皆無となったが、それでも女子がお漏らししている姿を想像してドキドキしていた。このことは誰にも話していない、自分だけの秘密だ。

ところが、自分自身がお漏らしに近い状態にまで追い込まれる事件に遭遇した。今日はそのことを話そうと思う。


冬休みのある日のこと。

起床後いつも通り朝食を食べたが、なんか気分が悪い。両親は若干心配していたが、とりあえずまだパジャマ姿だったためベッドで横になった。しかし気分は悪くなる一方で、吐きそうになった。慌ててトイレに駆け込み、朝食で食べたものをすべて吐いてしまった。

お母さんは風邪を疑ったのかできるだけ布団をかけて暖かくして寝ているように言った。体温を計ったら平熱だったのだが、僕はとりあえず言われたとおりに大量の布団をかけて横になった。寒気がないのにこんなに布団をかけたら暑苦しくて仕方がない。やがて僕は汗でびっしょりになった。

お母さんはやがて、体調が悪いときはこれが一番だからと言ってポ〇リスエットとおかゆを持ってきてくれた。その時は普通に食したのだが、食後しばらくするとまた気分が悪くなってきた。また我慢できなくなり、トイレで嘔吐した。その後もお母さんがいろいろ消化によさそうな食べ物を持ってきてくれたが、食べてもしばらくするとすべて吐いてしまう。布団かけすぎて暑すぎるから気分が悪くなるのではないかと思って布団を取っ払い、汗でびっしょりになったパジャマも半袖短パンの体操服(他のパジャマが洗濯中だったため体操服で代用した)に着替えたが、それでも食べたものはしばらくして吐いてしまった。


両親は結局、僕を病院に連れていくしかないという結論になった。僕も食べて吐くのを繰り返すのはウンザリしていたから病院に行くことに賛成した。僕は体操服の上にセーターとジーンズ、ジャンバーを着た。お父さんが運転する車で総合病院に送ってもらい、お母さんと一緒に診察室に入った。お医者さんの説明を要約すると

・食中毒みたいなもので、ウイルスにかかったせいで食べたものをすべて吐き出してしまう

・点滴で栄養補給と水分補給して、おしっこと一緒にウイルスを体外に排出すれば治る

とのことだった。

すぐにベッドに寝かされ、左手に点滴の針を刺された。注射針を刺されるのは痛かったけど目をつぶって耐えた。

看護師さんが点滴のボトルをつけながら説明してくれた。なんでもボトル1本分の点滴が終わるのに1時間半かかること、今回は2本分の点滴をするので全部終わるまで3時間以上かかるとのことだった。あと左手はあまり動かさないように、針が抜けたら困るからと言われた。

お母さんは僕についてきてくれていたが、さすがに3時間以上もつきっきりなのは大変だし、僕も

「お医者さんや看護師さんがいて大丈夫やから、一度帰ってええよ」

と伝えた。お母さんは心配そうにしていたが、ひとまず帰宅して僕の治療が終わるころに迎えに来てもらうことになった。


僕は病室で一人ですることもなく、退屈な時間を過ごしていた。今日はいろいろあって疲れたから眠ろうと思って目をつぶるが、左手を動かすなと言われたのが気になって眠れない。あとその時の僕は、ジャンバーは脱いでいたとはいえ体操服の上にセーターとジーンズを着ていたので寝にくかった。これなら点滴の針を刺す前に体操服姿になっておけばよかった(後になって、看護師さんに頼めば点滴の針を刺したまま着替えることも可能だと知ったけど)。

もうすぐ1時間半経つ頃に、僕はトイレに行きたくなってきた。とはいえまだ余裕で我慢できる尿意だし、1時間半経てば点滴の交換で看護師さんが来るからその時に申し出ればいいと思っていた。やがて1時間半が経過し看護師さんがやってきた。だが看護師さんは若い女性で、トイレに行きたいと申し出るのは恥ずかしい。僕が黙っていると、看護師さんの方から訊いてきた。

「健司くん、トイレ行きたない?」

「ちょっと行きたいです。でもまだ我慢できます」

「我慢するのは体に悪いで。今のうちに行っておいで、点滴も止めてあるから」

ということでトイレに行った。点滴の機材をガラガラと引きずりながら病院内を歩いて、僕は自分がいま病人なんだと思った。尿意はそこまで強くなかったが結構たまっていたようで、トイレではかなり長い時間おしっこが出た。

スッキリしてから再びベッドに横たわり、2本目の点滴が始まった。今回は慣れもあってか、ベッドでひと眠りすることができた。

ふと目が覚めた。おしっこしたい。尿意のせいで目が覚めてしまったらしい。時計を見ると2本目が始まって1時間強経っていた。さっきは1時間半近く経つまで尿意を感じなかったのに、今回は尿意を感じるのが早い。でもあと30分もないし、余裕で我慢できる。…その時はそう思っていた。


10分後。余裕で我慢できると思っていたのに、尿意はどんどん強くなってくる。無意識のうちに足が内股になってしまった。さすがに股間を手で押さえるのは(誰にも見られていないとはいえ)恥ずかしかったからやらなかったけど、結構尿意がキツいのは間違いない。


さらに10分後。もう頭の中はおしっこのことでいっぱいだった。足はずっと内股、でも変なプライドもあって股間を手で押さえることはしなかった。するとさっきの看護師さんがやってきた。

「あと5分くらいで終わるで」

尿意のせいで僕はハッキリ返事できなかった。すると感づいたのか、看護師さんは僕に質問した。

「健司くん、トイレ行きたいん?」

「…はい、行きたいです」

看護師さんは僕が掛けていた毛布をめくった。僕が内股でいるのを見て言った。

「でもあと5分だから我慢してな」

「…はい…」

看護師さんは毛布を掛けなおし、僕のことは気にせず何か作業を始めた。もしかしたら僕が股間を手で押さえても恥ずかしくないように気を使っていたのかもしれないが、僕は相変わらず股間を手で押さえることはしなかった。後から考えると内股でいるのも十分恥ずかしい体勢だったけど。

その後の数分間が僕には永遠のように長く感じられた。目をつぶっていたが、僕は苦悩の表情を浮かべていたに違いない。時々目を開けて看護師さんを見た。

(看護師さん助けて、トイレ行かせて)

と言いかけたが、恥ずかしくて言えなかった。看護師さんは数回僕の方を見て何度か目が合ったが、僕がそこまで切羽詰まっているとは知らないらしい。しばらくすると看護師さんは他の作業が終わったのか、

「あとは健司くんの点滴が終わるのを待つだけやな」

と言って、僕のベッドの隣の椅子に腰かけた。


一方で僕は病気で体力が落ちているせいか、あるいは尿意をこらえるのに疲れたのか、だんだん眠くなってきた。おしっこの我慢に集中するために目をつむっていることが多かったからかもしれない。ウトウトしてきて、意識が薄れてきた。そのとき…

シィ~

突然、おしっこが出てきた。僕は慌てて目を覚まし、右手でジーンズの上から股間を抑えつけた。歯を食いしばり、必死で下半身に力を込めた。その結果、なんとかおしっこは止まったが、ウトウトしていた僕が急に苦悩の表情をし始めたせいか、そばにいた看護師さんに声をかけられた。

「健司くん、どないしたん?」

「お、おしっこ…」

思わずトイレではなくおしっこと言ってしまった。看護師さんはハッとしたように毛布をめくった。僕が内股で股間を抑えているのが明らかになる。恥ずかしいけど、手を離したらもっと漏れるかもしれない。僕はそのままの体勢で動かずにいた。看護師さんは少し慌てたように言う。

「あ、あとちょっとやから我慢してな!」

「あと何分くらいですか?」

「点滴が終わるまであと1分くらいやね」

「それなら我慢できます…(結構キツいけど)」

「あ、でも点滴が終わった後に注射針を抜かなあかんからトイレに行くのはそのあとやな」

「…はい(我慢できるかな…)」

その後も同じ体勢で我慢を続けた。看護婦さんが再度毛布を掛けてくれたので、毛布の下で股間を抑えてもあまり恥ずかしくなくなった。後から考えると看護師さんが「察して」いるので、十分に恥ずかしかったが、それを気にする余裕はなかった。僕はふと、さっきおしっこをチビってしまった際の被害がどの程度なのか気になった。そこでジーンズの上からではなくパンツの上から股間を抑えてみた。パンツのおち〇ちんが当たる部分に、直径数センチのシミができているみたいだ。体操服の短パンの上からも押さえてみたが、少し湿っている気がした。

(これって、お漏らしって言うのかな…?)

僕は今まで女の子のお漏らしを想像して興奮していた罰が当たったのかと思い、不安になった。


そうこうするうちに点滴の終わりを告げるアラームが鳴った。僕が切羽詰まっていることを知っている看護師さんは急いで注射針を抜く作業を始めた。作業をしながら僕に言う。

「健司くん今は靴脱いでるけど、トイレ行く前に靴履くの忘れたらあかんで」

「はい(トイレ、トイレ、トイレ!)」

「ここから一番近いトイレは、廊下を左に進んで突き当りを右に行ったところやで」

「はい(おしっこ~!)」

「私がOKって言うたらトイレに行ってええからな」

「…はい(分かったから早く針抜いて~!)」

ようやく針を抜き、看護師さんが特殊なバンソウコウを張ってくれた。

「OK、トイレ行っておいで」

僕は急いで靴を履こうとする。ところが右手で靴を手に取ろうと前のめりになった瞬間…

ジュ…

膀胱が圧迫されたせいか、再びおしっこが噴出した。慌てて股間を抑えておしっこを止める。右手に靴を持ち左手で股間を抑えて固まっている僕を見て、看護師さんは不思議がる。

「どないしたん?」

「靴を履こうとしたらおしっこ出る…」

「しゃあないなあ」

仕方なく看護師さんに靴を履かせてもらうことになった。靴を履かせながら看護師さんが言う。

「靴を履いたらトイレに行ってええけど、絶対に走って行ったらあかん。走るとおしっこ我慢しにくくなるし、誰かとぶつかったり転んだりしたらお漏らししてまうから」

僕はもう両手で股間を抑えていた。看護師さんに見られているとか、そんなプライドはとっくに捨てていた。

「はい、これでよし。終わったらこの部屋に戻ってきてな」


僕はすぐにベッドから降り、トイレに向かって歩き出した。本当は全速力でトイレに駆け込みたいが、看護師さんの言う通り走ったら漏れそうだ。僕は両手で股間を抑えながら、結局ふだん歩く時と同じくらいのスピードでトイレに向かった。病室からトイレまでたった十数メートルなのだが、とんでもなく長く感じた。幸い人とすれ違うことはなく、股間を抑えた恥ずかしい姿を見られることはなかった。ようやくトイレが見えてきたとき、

ジュ…

油断したせいか、またチビってしまった。立ち止まり、何とかおしっこを止めて、僕は再び歩き出した。

そしてトイレに入り、小便器を見たとき

ジュ~

僕の膀胱はついに決壊してしまった。立ち止まって両手で股間を抑えるが止まらない。僕は便器まで走り、おち〇ちんを取り出した。

シャ~~~

僕は今までにない快感を味わった。今まで限界まで我慢したことがなかった僕は、ずっと我慢し続けてきたおしっこをトイレで排出することがこんなに気持ちいいことだったとは思わなかった。どれくらい放尿を続けただろうか、おそらく1分は出続けたと思う。


長い放尿が終わり、我に返る。何度かおしっこをチビってしまったことを思い出し、僕は恐る恐る下を見る。

グレーのパンツは股間のあたりが黒く染まっていた。体操服の紺色の短パンも同様に、黒い染みができていた。これを見ると「お漏らし」を否定できず、急に恥ずかしくなった。僕は慌てて個室に入り、トイレットペーパーで濡れた部分を拭いた。しかしそれだけでは乾かず、仕方なくトイレットペーパーを体操服の短パンの前後に挟んでトイレを出た。ジーンズは濡れていないから一見するとお漏らししたことは分からない。

(もしかして木藤さんもこうやってたんかな…)

なんて思いながら病室に戻った。看護師さん尋ねる。

「遅かったけど大丈夫やった?」

「はい、ギリギリ間に合いました」

「そう、よかった」

幸い看護師さんにはお漏らしはバレていないようだ。すると一度家に帰ってきたお母さんが病院に戻ってきた。その後会計など済ませてからタクシーで帰宅した。


家に着くなり、お母さんにパジャマに着替えて寝ることを勧められた。僕が病院で治療を受けている間にパジャマの洗濯が終わったらしい。しかし僕は躊躇した。

(やばい、着替えたらお漏らししたのがバレる…)

そこで僕は汗をかいたからシャワーを浴びると言って風呂場に行き、トイレットペーパーを捨て、着ていたものをすべて洗濯機に押し込んだ。特にパンツと体操服の短パンはできるだけ奥の方に入れた。シャワーを浴びた後に新しい下着とパジャマを身に着け、ベッドで休んだ。

お漏らしがバレないかヒヤヒヤしていたが、幸いお母さんにバレることはなかった。

今回の病気は僕にいろいろ大きな影響を与えたと思う。僕は女の子のお漏らしが好きという偏った性癖を持っていたが、自分自身がそのような目にあったのを機に自粛することにしたのだから。


            (完)

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