帰還
ここは聖域と呼ばれる世界ともどこともかけ離れた場所である
そこは一見すると普通の村の様にも見える場所
だが、地平線を見ると空間そのものが360度かけており、その村から外の存在はそこには無かった
そんな村に突然男二人が何処からともなく現れた
「始めての作戦を経験した訳だがどうだった?」
男が軽く笑いつつ隣の大男になげかける
「わからない事だらけでわからない」
大男がそう言うと男は笑い出した
「何にしても今回の作戦は簡単そうで良かったよ」
さっきまでピリピリした雰囲気とは一転して男は気が楽になった様な様子で喋る
「いくつか質問していいか?」
「ああ」
「あの男....リョウタと言ったか?あいつは結局何がしたくてあんな事を?」
「さてねぇ...」
「あの魔法は一歩間違えれば死人が出かねない威力だったぞ?」
「そうだな...しいて言うなら奴等の根本は基本的に一緒さ。自分を強く見せたい、自分が褒められたい、周りよりも優位な位置に立ちたい。そんな所だろうさ」
「そんな下らない理由であんな事を?」
「そう、下らない...実に下らなくて腹が立つ」
「.....」
そんな話をしつつ男二人は村の一角にある家に入って行ったのであった