修整
「しっかしすげえ剣技だなギルドマスター」
「昔はもっと動けたんだがな...ハハハ」
..............
3人がお互いに称賛し合う風景を見てぼくは何故か腹が立った
「僕なら瞬殺なんだけどな...」
「リョウタ?どうかしたの?」
隣に居たエリーに聴かれてしまっただろうか?まぁいいさ、今度は僕が最強だと皆に見知らせる番だから
「次は僕とエリーを見て下さい!」
「よしっ!どんどんかかって来い!」
先程の戦闘のお陰で身体が温まったギルドマスターは軽快にジャンプをして身体をほぐしていた
ーーーーーーーーーー
「.....お前の言う通りの流れになったな」
「当たり前さ、奴等は自分より他人が目立つのが嫌な自己掲示欲求の其れだ」
「いいか。手筈通り例のタイミングで発動しろ」
「応」
大男が大きくうなずと目の前ではギルドマスターが次の試験を行っていた
「なんだこれは....」
ギルドの壁が跡形も無くなりその横にはギルドマスターが呆然と立ち尽くして居た
「あれ?僕なんかすごい事しちゃったかな?」
「もう....リョウタには常識が無いんだから....」
リョウタと呼ばれる男が放った魔法は決してこんな場で使われるシロモノでは無かった