暗躍
ギルドの端でテーブルに座りつつ事の顛末を観察しながら朝食を頬張る二人の男がそこに居た
「彼等の問題点が今しがた浮き出たな」
隣にいる大男がその言動に対して疑問を投げかける
「何故あいつはあそこまでの事をして大した問題になってないんだ?」
「世界が書き換えられているのさ。思想。常識。規範。ありとあらゆる存在や概念があいつに都合の良い様に書き換えられているからこうなる」
「そんなのアリなのか....」
「彼等には共通点があると昨日話したがその共通点がさっき起こったアレだ」
「彼等は自分や自分の味方...それらに少しでも害する物は徹底的に排除する、何故なら彼等に取ってそれが正しいと信じて疑わない行動だからだ」
「そんなの身勝手だ。傲慢が過ぎる...」
「そう。それだ。彼等に悪意が無くともその行動自体は邪悪さと傲慢その物だ、こうなった事自体彼等自身の意思では無いのかもしれない.....だが突然降りてきた立場や状況にあぐらをかいて好き放題な彼等を俺は許す事が出来ない...」
「.....どう動けばいい」
「俺達もSランククエストを受ける。そして機を待つ」
男二人は立ち上がり食器を片付けるとクエストを受けに向かうのであった
「「おばちゃん!ご馳走さま」」