始まる
「彼等の行動には共通点がある!!」
酒場でビールをぐっと飲み干した男が隣にいる大男に話し出す
「ほう...?」
大男は隣の男の話を聴きつつ目の前のハチミツ酒に手を伸ばす
「まず。彼等は共通してステータスオープンと突然唱える」
「ステータスオープンってのはつまり結局はなんなんだ?」
「あいつら自分の能力が数字で見れるのよ」
「そんな。....馬鹿かそいつは」
「いや、大マジの大マジ」
「第一数値化と言っても何を基準に数値を算出しているんだ?自分の能力と言ってたがなんて言うか、その。漠然とし過ぎてな」
「わからん。例えばこの世に最高の力持ちがいたとしてそいつを仮に100とした場合そいつと比べて相対的に.....いやわっかんねえ、酒が回ってきて頭が回らん」
「それでその最高の力持ちが100としてそいつとどう比べるって言うんだ?」
「俺にもわからんての!上層部の見解だと一種の幻覚の部類て話もあるくらいって聴いたが、実際の所どうなんだか...」
「.....話は変わるが今回のターゲットに目星は付いているのか?」
「.....九分九厘間違いなく」
「いつ動くつもりだ?」
「明日ターゲットがSランクのクエストに行くらしい、そこで叩く」
男二人は酒場の店主に挨拶をするとその場から去っていった