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物事の表と裏

 そうして俺は帰路につく。

 目的を達成する事無く、そして新しい目的の為に。


 今まで自分のして来た罪を噛み締めて、罪を償うために、

しかしこの精神状態で何の罪を償えると言うのか、誰か教えて欲しいものだ。と、強く強く願う。


「まるで視界が真っ暗だ。これが自分への罰なのか? そうか、何もかも見えない。未来さえも見えないし、無いというのか」


「お前のしょうもない尺度で物事決めるのでは無い!」「だれだ?」どこかで聞いたことある声だ。


「私は乃木だ。この前草原で助けた者だ。」「あ、あ~この前の。あの時はどうもありがとう。お前の助言どうり、負けました。あはは」


「呆れたよお前には、お前は負けたのでは無い」 「え?」

「逃げたのだよお前は」 「どう言う事だ?」


「相手は『戦う気は無い』と言っていただろ、お前が勝手に絶望し、堕落し、帰ろうとしただけだろう」 「な、何を言う。違う違う、俺は罪を償おうとして、そ、それにここ、どこだよ」


「話を逸らしたな、良いだろう、答えよう。ここはお前の精神世界だ」 「せ、精神世界?」 「そうだよ、精神世界だ。お前が馬鹿げた行動を起こすから止めようとしたのだよ」

「変な行動とは人聞きの悪い。確かに俺は罪人だ。だから正確に言っても人聞きの悪い様に聞こえるが、そこまででは無いだろ」

「勝手に自分を罪人にして逃げているだけじゃないか!」 「え? いやどう考えても俺は罪人だろ。世界を脅かす大悪魔マグナ・カルタを創り出した訳だし」


「この国に、大悪魔を作ってはいけないと言う法律は無い!」「いやそうかもしれないが人道的に駄目だろ、流石に」


「人道を語っていては、正義にはなれない。正義には、正義を貫く理由があるし、悪には、悪を貫く理由がある。この事を人道を語っては正義になれない理由だ! どうしても罪を償いたいと言うなら、責任を持って、マグナ・カルタを倒せば良いだろう」


「あぁ、確かにお前の通りだな、しかし俺は魔法しか使えない。今の俺にはあいつを倒す術がない。俺もそうしたいが、不可能だよ」


「勝手に不可能を決めるのでは無い。まずは方法を考えろ! 責任を持てと言っただろ、もう忘れたのか?」「しかし、無理な物は無理だ、不可能を考え続けても、時間の無駄だだろう?」

「俺は一言を不可能と言って無いぞ」 「え? いや、お前に俺の何が分かるんだよ?」 「俺はお前の事はよく知らんが、できる方法は知っている。別に、罪を償う方法を知るのに、お前の全てを知る必要は無いだろ」 「まぁそうだけど」 「だろ、だから俺はお前に罪を償う方法を教えてやるよ」 「おぉー、教えてくれくれ!」「その方法はな」 「ごくり」


「こいつを使うんだよ」 「ん? なんだこれ、曲がった棒? どう使うんだ?」 「これはな」と、乃木と名乗る男は、徐にケース?から銀色の曲がった棒を引き抜いた。

「だからこれはなんだ?」 「こいつは禍太刀(まがたち)だよ」 「禍太刀? もしかして、(つるぎ)か?」 「お前の故郷ではそう言うのかもしれないな」 「なんせ俺は、西洋剣と言う直刀しか見た事無いからな、もしや、これが日本刀と言う物なのか?」 「ご名答! こいつは日本刀だよ、お前もご存知の通り、西洋剣は主に"打撲"を中心とした攻撃を行うだろ」 「あぁそうだな」 「だがな、こいつは特殊でな、主な攻撃を"切る、突く"を中心とする。特殊な(つるぎ)もとい、刀なのさ」


「確かに特殊だな、だが、刃こぼれしたら使えないじゃないか」

「あぁその通りだ。だから対策として刃こぼれしない様に"気を付ける"と言う方法があるぞ!」 「あんまり意味が無い気がするがそれは」

「茶番はここまでにして、こいつはこの美しい先反りで、この美しさに比例する殺傷能力を持つ刀だ」 「本当か? しかし、確かにこの曲線は美しいな、それにこの美しさの裏に災いを絶つと言う強い意志を感じるな、どうもこいつとは俺と気が合いそうだ」「そうか、それは良かった。そいつをやるから、大悪魔マグナ・カルタを倒して来い!」 「分かったよ、乃木! 俺はこの刃で奴を倒して来る! いつもいつもありがとうよ!」 「あぁそうか」


 そうして、俺は精神世界を出た。

またマグナ・カルタを倒すために、いや、自分に勝つために。

どうも作者の のぎすけです!!


初めての後書きなのですが、後書きでは、作品のワンポイント雑学を書いて行こうなと思っております!

読者さんはラジオの書き起こしか、なんかだと思って頂けると差し支えなく伝わっております!


さて、今回のワンポイント雑学なのですが、作中にでてきた、禍太刀の名前の由来なのですが、由来はですね、禍(災い)を絶つ(たち)と言うのが、由来でございます。


なので、レオが、「災いを絶つ感じがする」と言う発言は大正解と言う訳です。

なので、禍太刀を手渡した、乃木はその事について、さぞ関心した事でしょう。


さて、作品は次で最終回と言う事になります!

果たして、レオは大悪魔マグナ・カルタを倒す事はできるのか? 自分に勝つ事ができるのか?

楽しみに待って頂けると幸いです!!


今作第9話を読んで頂いて

どうもありがとうございました!! それでは!

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