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1 彼女の小説

作家志望の子たちのラブコメです。

タイトル①/異世界に行った僕が世界最強のヒーローになる話 作:ささのはささみぃ


ぼくは剣をふった。敵はうぎゃーと言って倒れた。


「ふ。他愛もない。」


僕は剣をさやにいれた。後ろから女の子がだきついた。おっぱいやーらかい。


「すごい町の人をこまらせてた伝説の饅頭をたおしたね。流石わたしのおにいちゃん。大好き。抱いて。服脱ぐね。」

「はっはっは。これくらい朝飯前だよ。」

「いやいやさすがだよ。さすが勇者様だよ。これで通算八匹目の魔王退治しただよ。世界を支配する一〇八匹の魔王なんてすぐ倒せるよ。」


おっぱいの大きな魔導士がきてぼくにおっぱいをおしあてた。やーらかい。


「さすが勇者様だよ」


性剣士がきた。

妹がきた。

みんなきた。


「みんなで魔王をたおすぞー。」

「おー。」



タイトル②/漆黒の堕天使~ダークエンジェル~  作:著者名なし


プロローグ

魔界より堕とされし、漆黒の堕天使。彼の者こそ、かつて世界を混沌と恐怖に陥れし黒の王。閃・黒き月―ロストムーン―によって大陸を半分に削り、世界を魔界と人間界の二つに割った。焦燥を抱いたのは、主に魔界の住人たちだ。理由は至極明快であり、己らの食料、すなわち、人間が手に入らないことに由来する。魔界と人間界の戦争の始まりは、新世界誕生と同一日であった。魔物には岩をも砕く強靭な腕力と過酷な環境でも生き抜く生命力がある。対する人間には自分よりも強いものを倒す知恵と、長く研鑽され、受け継がれてきた魔法がある。戦争は永遠に終わらない。魔王は一体何を望み、何を成す為に世界を造り替えたのか。その謎を解き明かすには、まず新旧裏創世記と現代魔法理論概論、史学三啓を理解する必要がある。まず新旧裏創世記についてだが、これには十五行思想説と一・六芒星特殊解釈説とがあり、これら二つは似て非なる世界創造の根幹を説明する。



 ・・・・・・少し休憩しよう。


 僕は読んでいた原稿から目を上げ、目頭を丁寧にもみほぐした。


 正直に言うと、眼精疲労はさほどではない。

 しかし、精神的な疲労は、この短時間でかなり僕の心を蝕んでいた。これをあえて表現するなら〝()てられた〟とでも言うべきか・・・・・・。


 チラリと、机に置いた薄っぺらい原稿に目をやる。これの作者は原稿を僕に押し付けるとさっさと帰宅してしまったので、感想を伝えるのは明日になる。さて、どうしたものか。気分はさながら、できの悪い弟子をたしなめる賢者といったところか。


・・・・・・ああ、これが賢者タイム。なるほど、悲壮なまでの虚しさが胸の内を占めている。


 するとその時、ちょっとした違和感に気が付いた。


 僕は今、窓の外の夕日に目を向けている。昨日まで吹いていた強めの春風が桜の花弁とともに空気中の塵を吹き飛ばし、雲一つない夕焼け空をとても美しく眺めることができた。


 しかしその前。窓ガラスが鏡の役割を果たし、室内のほぼすべて見ることができるのだが、そこに映る文芸部室内の様子が、少しだけ変だったのだ。


 部室のドアが開いている。


 と言っても、すべて開け放たれているのではなく、ほんの一〇センチほどの隙間がある程度だ。さっき奴が出ていったとき、ドアが壊れそうなほど音を立てて閉められたのを覚えている。なので、今こうしてドアが開いているのはおかしい。


 僕は何の気なしに振り返り、ドアを見やった。


前置き長いです。キャラ紹介だと思って多めに見てください。

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