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400文字話  作者: 一歩
3/3

星空

ある二匹の仲の良い狼の話。

  友の狼に、朝は日が昇ってから起き、夜は日が沈む前に寝ぐらで寝てしまうと話したことがある。彼はもったいないと言った。

  「君は星空を見たことがないのか。それは綺麗なものだよ。まるでたくさんの宝石が散りばめられたように輝くのだよ」

  うっとりと語る彼を見て羨ましくなり、今度一緒に見に行こうという誘いにすかさず応じたのであった。

  「おい、おい君。寝ているのか?」

  彼の声に飛び起きると辺りは真っ暗。恐る恐る寝ぐらから出ると約束通りに来た彼の湿った鼻が出迎えてくれた。彼の案内についていくと近くの川辺に出た。しかしどこにも宝石のように輝くものはない。落胆しかけたその時、突風が吹き思わずぎゅっと目を閉じた。

  「良かった。今ので雲が晴れたぞ」

  彼の嬉しげな声にゆっくりと目を開けると川面がきらきらと輝き始めた。見上げてごらんと彼に促され空を仰げばそこには……。

はじめて見る満天の星に息をのみ呆けている様子に彼は満足そうに何度も頷いていた。

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