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400文字話  作者: 一歩
2/3

昼から一人酒

  ダボダボで袖に穴が空いたパーカーに毛玉だらけの短パン、髪は適当にくくっているからボッサボサ。とても人前に出られる姿ではない。それでもいいの。だって今日は……。

  「休みだもんね!イヤッフー!」

 めぐみは勢いよくビールを開けた。カシュッと小気味良い音に喉が鳴る。脚立に座布団を紐でくくりつけ、片膝を立てて腰かけるという非常に行儀の悪い格好でぐびりとビールを飲む。コンロの上にはフライパン。少し奮発したお肉がちぷちぷと踊る。換気扇がカラカラとまわり外からは子供たちが楽しげに遊ぶ元気の良い声が聞こえた。

  肉が焼き上がるのを今か今かと待ちわびているとスマホが急に鳴った。恵はためらうことなく無表情でその無粋なスマホの電源を切ると、良い具合に焼けた熱々のお肉にさっとタレをつけ口に放り込んだ。そこにビールをまた一口。自然と頬がゆるみ笑みがこぼれた。

  「あーもう、おいしい!」|

おいしいは幸せの味

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