第4話 祐樹の秘密
「へー、ただの人間にしては凄いじゃないの」
空から舞い降りる人物。その手にはお祓い棒が握られていた。
地面に降り立つとあの植物の方へ向かって行った。
「この大きさのものを一撃で…あの子凄いじゃないの…」
「まぁねー」
突然背後から声が聞こえた。だが、聞きなれた声だ。
「わざわざ来てくれたのね。ありがとー霊夢」
その霊夢と言われた人物はため息をついた。
「紫が念のため見に行けって言ったんじゃない。」
「暇そうだったからね。それでどうだった裕樹は?」
「祐樹・・・?あぁ、あの男の子ね。十分だと思うわ。まぁ、あのくらいのやつに負けてたらここでは生きていけないわ。一人で倒せるとは思ってなかったけど」
「さすが祐樹ね。それとあの子の名前は神坂祐樹よ。ちゃんと覚えておいてよね。」
「はいはい」
「でも…人間じゃないけどね」
「…どうしてよ」
「それは、あの子を見れば分かるわ」
と、倒れている祐樹を指差した。
祐樹の頭上には、白いものがふわふわと飛んでいる。
「もしかして…」
「そうよ。あの子は半人半霊。」
「どうりでただの人間にしては強いと思った…」
「そしてあの魂魄妖夢の実の弟よ。」
あとがき
お待たせしました。すっかり忘れていたもんで…
ところで、主人公が半人半霊というのは前から考えていたもので、ついに小説として書けて嬉しいです。
次回予告
ついに明かされた祐樹の秘密!
魂魄妖夢が姉ちゃんだ!
妄想が増えるよ。やったね!
さぁ〜て第5話もサービス、サービス♪