防御
小川で体と服を洗ったら着替えがないことに気がついた。
致命的なミスだ。まさか全裸で村に帰るわけにはいかない。
しょうがないのでジーンズを千切れない程度に固く絞る。・・・うん、気持ち悪い。
村に帰ると剣歯虎の子がいない。その辺りを探してみるとゴブリンの子と遊んでいた。
友達になったんだとホッとすると、俺を見つけたらしくよってきて体を擦り付けてくる。
かわゆい。
ジーンズを脱いで剣歯虎の皮を体に巻く。・・・なんか、湯上りの女子みたいだ。
村長がこの後のことを聞いてくる。
とりあえず、村をどう防御するか決めよう。
それから数日後、村の周りには2メートルくらいの空堀ができた。
柵はまだできてなかったが、その辺は村長に任せて俺は村の周辺には罠を多数設置した。
何とか戦闘形態にならなくても防ぎきれそうな予感。
そういえば、ヤリとユミとあと数人がボブゴブリンに進化しました。
進化の条件は獲物に止めをさすことだったようだ。
「シュテン殿、剣歯虎の名前は決めたッスか?」
ヤリことゼンキが聞く。
「旦那、そろそろ決めてやんなよ?」
ユミことゴキが促す。ゴキさん、女のゴブリンダッタンデスネ。
「ん~。剣歯虎だからカネサダ。」
「なんて意味だい?」
「意味っていうか、俺の好きな刀鍛冶の名前だよ。」
「ふむ、ま、剣歯虎だしいいんじゃないか。」
「村長、客だ」
ゴブリンの一人が呼びに来て村長が来客に対応しているらしい。
誰だろう。俺がこの村に来て敵性の人物以外初めての来客である。
少し心配だ。洞窟の入り口近くにいよう。
カネサダがよってきた。よしよし。
めちゃ短い話で申し訳ないです(´・ω・`)