表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まつろわぬ鬼(旧 機械化歩兵の21g)  作者: よしお
第1章 出会いと敵対と
1/21

僕が機械化歩兵になったこと

よろしくッス!

 XE-00 type:shuten‐doji

脳以外のすべてを機械にしたサイボーグ兵器。それが今の俺。


何故、ニートだった俺がそんな人間兵器になったかといえば、英雄願望と愛国心と存在理由だろう。

2020年、ヨーロッパの移民排斥問題から始まったヨーロッパ動乱。人間の持つ暗い根の炎がめらめらと世界に広がるまで2年もかからなかった。

俺の暮らす大日本国は大陸に近い島国。隣国との間には根深い歴史問題があった。さらに我国の近海に天然ガスが見つかったのだ。当然、戦争になった。

25倍の兵力差を覆すには非常の手段しかなかった。兵士達の一部を機械化することにしたのだ。

国民に内緒ではなく、広く公募したのだ。当時、ニートだった俺は応募した。そして、何故か受かった。

プロトタイプとして身体能力に特化して予算度外視で強化された俺の体は、その後人道上の問題から少数量産された一般兵士のものより強くされていた。



大日本国、そして協力関係にあった国は戦争に勝った。敗れなかったというだけで御の字であったのだが。

俺は特務実験小隊の部隊長として戦闘に参加して4年の戦争を戦い通した。戦闘と生物としての生命を放棄した身体のおかげで俺の精神は完全に戦闘機械(オン)一般人(オフ)に分かれることとなった。

異常な身体能力と擬似的な不死のおかげで、本土に帰国しても職業軍人として歩くしかないというおまけ付だが。



ある日、俺は書店を巡りファーストフードを食べて部屋で読書をするという、いつものオフを満喫しようとしていた。京都府の北の駐屯地に勤務していた俺は駐屯地を出て一人カラオケをするためにビルのエレベーターに乗る。

到着の音が鳴り、カラオケの会員カードを財布から取り出しながらエレベーターを出る。

一歩踏み出すとタイルの音ではなく、砂利の音がする。ハッと気がつくと、知らない田舎道に居た。・・・ここは何処だろう?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ