表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

人間の擬態

作者: 寒椿
掲載日:2026/04/09

私は人と話す時、少しだけ遅れて反応をする癖がある。

教室で誰かが面白いことを言い、笑い声が上がる時も、半拍遅れて笑う。


理由は分からない。だがその方が周りと馴染める気がして安心できる。


いつも顔を見合わせるクラスメイトと毎日同じ場所で同じ授業を受け、同じ景色を見ている。なのに私だけ違うところにいる気がする。


見ているものが遠く感じる。

すぐそこにいるはずなのに、触れられない。


帰り道になると、あれは本当に自分なのか分からなくなる。


同い年くらいの学生を横目に観察しながら歩く。

まるで動物を見るみたいに。


どうすれば自然に話せるのか。

どんな顔をして過ごせばいいのか。


それを覚えるために。


私は少しずれている。

それでも明日も同じように過ごす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ