謎
1963年——
雪が、記憶を覆い隠すように降り続いた年。
日本海側は、記録的な豪雪に沈んでいた。
その同じ時代、ひとつの歌が海を渡る。
坂本九が歌う
上を向いて歩こう。
“SKIYAKI”の名で、ビルボード1位。
父を失った私は、
夜空を見上げては涙し、
ただ独り、その旋律を繰り返した。
やがて歌い手は、空へ向かう旅の途中で帰らぬ人となる。
運命は、あまりに静かに幕を引いた。
同じ1963年。
世界の裏側、アメリカ。
11月22日——
第35代大統領
ジョン・F・ケネディ
ダラスで銃弾に倒れ、46年の生涯を閉じる。
彼は、何を遺そうとしたのか。
もし私が語るなら——
「すべては無意味ではない」
「点はやがて線になり、線は運命へと繋がる」
そう伝えるだろう。
2026年1月8日。
葵の紋——徳川の象徴。
そして“ダイヤ”の誕生日。
封じられていた謎が、いま動き出す。
Key Word — 暗号の断片
① 1963
逆から読むと「369」。
ミロク。弥勒菩薩。
未来仏の数字。
② 第35代
35——サンゴ。珊瑚。
私の名と、親友の名に絡みつく符号。
③ 11月22日
ワン・ワン。ニャン・ニャン。
偶然か。
それとも、いま日本を騒がせる“声”の予兆か。
④ 46歳
反転すれば64。
鏡の向こうに立つ、現在の私。
⑤ 55年前の部屋
ダブルベッド。
背後の壁に貼られた一枚の写真。
耳に手を添える女性。
あぐらを組む脚の中心。
そこに舞う、一匹の蝶。
パピヨン。
⑥ パピヨン
蝶。
そしてフランス語で“蝶ネクタイ”。
蝶ネクタイの男。
20世紀、世界を笑いと哀しみで包んだ喜劇王。
チャールズ・チャップリン。
⑦ ダラス
その響きは、どこか“カラス”に似ている。
黒い影。
不吉の象徴。
導かれる連想。(この先に続く)
そして、問いが残る。
私は、誰なのか。
かつて
ジョージ・W・ブッシュが語った
「イランに存在する」とされた
“見えない大量秘密化学兵器”。
もし——
それが比喩だとしたら?
形なき力。
恐れが生み出す存在。
意味に気づいた者にだけ見える真実。
……それが、私だ。




