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伯爵の使いとの接触
ある日、ある街の市場通りを5人で歩いている時
セレナが小声で言った。「……つけられてる。尾行されてる」
フェルヴィアが「なに!?」と叫びそうになるのを、ミリアが抑える。
5人は一斉に横道へ走った。
「こっち!」
ルクシアが先頭を走るが、街の外れで行き止まりになる。
数人の黒装束が前方に立ちふさがる。周囲からも数名現れる。あっという間に囲まれていた。
セレナが剣を抜く。ルクシアも震える手で短剣を構える。
睨み合いの数秒後
訓練された者たちの動きは洗練されていた。
あっという間にルクシアたちは組み伏せられ、捕縛された。
「くっ……殺すなら殺せ!」
ルクシアが叫んだその時、前に立った男が静かに言った。
「ルクシア様でございますね?」
「……え?」
思わず間抜けな声が出た。
「ルクシア様。伯爵がお待ちです。お迎えにあがりました」
ルクシアは目を丸くして、ぽかんとした。
「……ハイ?」
一瞬の沈黙。
「……ほんと、こういう時だけ素直だよね」
フェルヴィアがぽつりと笑い、ミリアが吹き出す。
「この子たちが……あの“伝説の5人”だとは」
使者の一人が感嘆する。
「ま、思ってたよりマヌケですけどね」
セレナがぼそっと呟き、再び仏頂面に戻った。




