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影は笑わない 国王の支援を断るノクティア



豪奢な玉座の間に、黒い霧が溶けるように立ち込める。

現れたのは、漆黒のドレスを纏い、不気味な笑みを浮かべた ノクティア。

その背後にはアニマエウンヴラエの他のメンバーたち。宰相ではなく、国王本人が謁見に臨んでいた。


「おお、よくぞ参られた。先の戦いでの協力、まことに感謝して――」


ノクティアは国王の言葉を手で遮った。

「感謝など要らない。お前が誰のおかげで王座に座っていられるのか、忘れたとは言わせない」


国王の顔がわずかに引きつる。


「お前の命など……今すぐにも奪えること、肝に銘じておくのだな」


ノクティアの周囲に黒い妖精たちの気配が立ち上る。

玉座の護衛たちが反応するが、国王は手で制した。


「……それで、今回は何の用か?」


ノクティアはゆっくりと微笑んだ。

「用? ない。ただ、お前の申し出を断りに来ただけ。軍の支援など、私たちには不要。望むのはルクシアを消すことだけだ…そして…」


冷たい沈黙が場を支配する。


「次に口を開く時は、私たちを“兵器”ではなく、“復讐者”として扱うのだな、王よ」


闇のように霧が消えると、彼女たちの姿もそこにはなかった。





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