僕はお母さんが僕を好きでいてくれて初めて何かができるんだ!
僕は小学生5年生の優。
僕は全部が苦手だ。
なんでかって。
そんなの知らないよ。
まず苦手な事が朝起きる事。
いつも夜、なぜか寝る時間が23時になり寝不足。
朝起きたら9時だって事も。
次に学校に行けたとして挨拶をする事。
いくら先生でも挨拶するのは恥ずかしい。
「僕は一体自分だ何ができるんだろう」
そう考えても思いついた事はない。
だからお母さんに
「自分のいい所は絶対あるわ。考えなさい」
こう言われる。
しかしお母さんだって諦めているだそう。
いつもテストは0点ばかり。
他の子は最低でも20点はある。
自分の子供がこれで悲しいはずだ。
だから僕はお母さんが寝ている間に家出をした。
お母さんだって辛いんだ。
なにもいい事のない僕にお金を払うなんて。
しかし家出してから不思議な事が起きた。
例えば……なぜか挨拶をしていたり自分から勉強をするようになる。
いったいなんで?
そう思った瞬間
「優。探したのよ!」
お母さんがいたのだ。
何故?ここは家から結構離れた場所なのに。
そう思いトンネルから出て外を覗くと家がすぐそこだった。
しかも今までいつもできなかった事ができた。
僕は初めてここで
「僕はお母さんに力をもらえる」
そう思ったのだ。
次の日の朝から寝坊はせず逆に早すぎるぐらいに起きた。
先生にも自分から挨拶をしに言った。
僕はまた思った。
僕はお母さんが僕を好きでいてくれて初めて何かができるのだ!と。
他にもお母さんの事を思うとテストも100点。
だからお母さんにいつもより褒めてもらえた。
僕は何よりそれが嬉しかった。